マラリアのベトナムでの状況、予防、対策、治療、気をつけたいこと

2019年10月24日

この記事では、ベトナム生活でも感染する可能性があるマラリアの予防や感染したときの対処をご紹介したいと思います。

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ベトナムにもリスク

世界保険機関の推定による、2017 年には、推定 2 億 1900 万件のマラリアが世界中で発生し 43 万 5000 人がマラリアで亡くなりました。ベトナムでは、ハノイやホーチミンなど都心部ではほとんど感染の報告はありませんが、注意が必要な場所もあります。

引用：世界保健機関（WHO） 2018 年世界マラリア報告書

このようにベトナムはマラリア発生地域としてリストアップされています。それで、特に地方の方に旅行されるあなたはマラリアに注意しておく必要があります。

マラリアとは

寄生虫感染の一つでハマダラカという蚊によって媒介されます。症状には、高熱、寒気、発汗、頭痛、体の痛み、吐き気、嘔吐などがあります。そうした症状は48時間(2日)から72時間(3日)ごとに繰り返し現れる場合があり、そのパターンは、寄生した原虫の種類や感染後の期間によって異なります。以下のような感染方法を取ります。

ハマダラカという蚊に刺され、体にマラリア原虫という寄生虫が入る
マラリア原虫が肝臓に入り、増殖する
肝臓の細胞が破裂すると、多数の原虫が放出され、血液の赤血球の侵入する
原虫が赤血球に侵入しては破壊しするというサイクルが繰り返される。赤血球が破壊されるたびにマラリアの症状も現れる

ベトナムでは、マラリアの種類の中で「熱帯熱マラリア」が最も多い感染率を持っています。感染すると、毎日発熱するという特徴を持つだけでなく、死の危険性もある合併症を引き起こすこともあるため「重症マラリア」とも呼ばれています。熱帯熱マラリアに有効なワクチンは未だないため、感染リスクが高く医療機関が少ない地域では事前の予防が重要となります。

マラリアの予防

マラリアの予防は、蚊を寄せ付けないことです。具体的には、

露出の少ない服を選ぶ

ハマダラカは夕暮れから明け方に特に頻繁に活動します。その時間帯の外出は長袖や長ズボンの着用が望ましいです。

虫除け対策

虫除けスプレーやローションを使いましょう。

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また、部屋はベープなどを使いかを寄せ付けないようにしましょう。ベトナムのコンビニでも普通に売られています。

蚊のいるところには近寄らない

蚊の群がる茂みや、蚊の繁殖場となるたまり水に近寄らないようにしましょう。

感染したらすぐに病院へ！

日本では怖い伝染病と言ってもインフルエンザくらいなので、ちょっとした発熱だったら病院へ行かなくても大丈夫だろうなんて思うこともあるかもしれません。しかし、東南アジアで発熱した場合、マラリアの可能性も疑わねばなりません。マラリアは治療が遅れると死に至る可能性がある恐ろしい病気です。また自然治癒することはなく、治すためには薬が絶対に必要です。高熱、寒気、発汗、頭痛、体の痛み、吐き気、嘔吐といったマラリアのような症状が現れたなら、すぐに病院へ行きましょう。

なお、マラリアは症状が感染してから1〜4週間後に現れることもあります。旅行から日本に帰ったあと発症するケースもあります。帰国後の体調不良で病院にかかられる際は、病院で先生に、最近外国に行っていたという点を合わせてはなしておきましょう。

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