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西安の食い倒れ街道:回民街で西安グルメを楽しんだ

西安はシルクロードの玄関口、東西の文化が溶け合う魅力的な町です。
そのため、食文化についてもいろいろな文化が溶け込んでいます。
今回は西安の食い倒れ街道:回民街で西安グルメをリポートしたいと思います

中国の少数民族

中国には50以上の民族があります。人口の大部分を占めるのは漢民族。しかしその他数々の少数民族が存在します。
回族もその一つ。回族はイスラム系の少数民族。

実は私達日本人に馴染み深いラーメンは彼らが発明したのだとか。

そんな回族の人たちの西安での共同体、それが回民街。

ここでは普段日本ではお目にかかれないイスラム文化を楽しむことができます。

 

食い倒れ街道

回民街の入り口の前には、西安を代表する建物:鼓楼があります。

古代、この建物の中にある巨大な太鼓によって時が知らされたのだとか。いかにも中国の建造物という感じがします。

打って変わって回民街の入り口をまたぐと、どこかノスタルジックな、西アジアを思わせる光景に出くわします。

男性の多くは、回族の伝統的な白い帽子をかぶっています。女性は大体、貞潔の印に顔を美しいベールで包んでいます。

私達が最初に食したのは西安名物である肉夹馍(ロージア-モー)。

二枚の饼(ビン)と呼ばれる小麦を原料にした固めのパン生地の間に、肉のあんを挟んだ、西安のファストフード。漢民族のお店なら中の餡は豚肉ベース。イスラム系の回族は豚はタブーなので牛肉がだいたい用いられます。そんなに辛くなく、肉汁たっぷり、ジューシーな名味わいのロージアーモー。日本人好みの味です。

次に私達が頂いたのは、これも西安名物:ビヤンビヤン面。

西安は麺類の種類の多さでも有名。西安から西側を指す中国西北地域の多くは乾燥地帯。ご飯やパンはおいておくとすぐに乾燥してしまい固くなってしまいます。その点麺類はスープに使っているのでいつまでも柔らかい状態を保っています。そのため、数々の麺類の文化が花開きました。
このビヤンビヤン面、漢字で書くと

こうなります。画数が死ぬほど多いことで有名www。覚えられたらきっと友達に自慢できますよ。
スープはすくなめで日本のまぜそばのような感覚です。野菜をたくさん取れ、唐辛子抜きにすればそんなに辛くない、味わい深い一品。

箸置きとして注文したのは、涼皮。

これも西安グルメの一つ。きしめんのような独特の冷麺にこってりしたタレを掛けていただきます。蘭州市から一緒に西安に来た私の友達曰く、自分の街にも涼皮はあるものの、涼皮はやっぱり西安のに限るとのこと。まったり、少しぴりっと辛い涼皮の味わいに私も虜になっちゃいました。

 

ノスタルジックな味わい

食べ終わって外に出てみると、回族の青年が面伸ばしの実演を行っていました。

親切で人当たりのよい回族の人たち。ノスタルジックな香り漂わせる風景。日本の調味料だったら絶対出せない不思議に味わい

きらびやかな繁華街、というわけではありませんが、下町の活気といいますか、人々の元気を感じられる西安の食い倒れ街道:回民街。ここでの食事は私の良い思い出になっています。

あなたも西安にお越しの際は、回民街で西安B級グルメを味わってみてはいかがでしょうか。

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  • この記事を書いた人

俊教授

言語、文化、アイデンティティ、未来を越えた夢の実現を願う仲間たちとともに台湾高雄で海外移住の研究を行っています。

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