ベトナムでの健康

海外,ベトナムでの急な発熱,高熱への対処ー薬や解熱剤には要注意!

海外生活をしていて急に熱が出てきた……こんな時私たちが容易に考えてしまうのが、病院に行かずに「熱さまし」を飲んで対処しよう、というもの。しかしこれ、やり方を間違えると大変なことになりますよ……

Sự khôn ngoan là nguồn che chở.

ベトナム生活での病気、海外の医療費は高いし、医療水準もそんなに高くないし、あまり病院には行きたくありませんね。

しかし……

高熱が出たときに安易に解熱鎮痛剤を飲む、この行動、じつはやり方を間違えると最悪死に至るケースがあるようです。海外で高熱が出た時の対処法だけすぐに知りたい方は「海外で高熱が出たら……」までジャンプしてください。

 

デング熱+解熱剤の誤用→デング出血熱

結論から言うと……

デング熱にかかったときは、"アセチルサリチル酸(アスピリン)、イブプロフェン(ブルフェン)、ロキソプロフェン(ロキソニン)"が入った薬は飲まないでください。

ベトナムやホーチミンで11月ごろピークを迎えるデング熱。蚊を通して感染していきます。デング熱ウイルスに感染すると、3~7日程度の潜伏期間の後、38~40℃の急激な発熱を発症し、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹が現れます。通常、2~7日で解熱し、解熱とともに発疹が現れます。

インフルエンザなどの病気と最初は見分けがつかないのですが、この後期に表れる発疹がデング熱の特徴としてよくわかります。

このデング熱、まれに劇症化することがあり、全身の出血に伴いショック症状に見舞われることもあり、稀に死亡することもあります。これをデング出血熱と言います。こうなると、適切な治療を受けない場合、死亡率は10~20パーセントととても危険な状態になります。

実はこのデング熱のウイルス、血小板なくしていくという厄介な性質があります。血小板とは私たちがケガをしたとき血を止める働きがあります。つまり血小板が少なくなると血が止まらなくなります。

ここが落とし穴!!

アセチルサリチル酸(アスピリン)、イブプロフェン(ブルフェン)、ロキソプロフェン(ロキソニン)といった解熱鎮痛剤は副作用として血小板の働きを抑えてしまいます。

つまり血小板はどんどん減ってしまい、デング出血熱を併発してしまう恐れがあるのです。

っといっても先ほど申し上げた、アセチルサリチル酸(アスピリン)、イブプロフェン(ブルフェン)、ロキソプロフェン(ロキソニン)ってほとんどの熱さましに利用されています。

また、市販の解熱薬や風邪薬に含まれる成分の中には、アセチルサリチル酸ほど強くはないですが、血液を固まりにくくする作用があります。

またこのデング熱、初期症状は風邪によく似ているので、強めの風邪と間違いやすいのが曲者……

そのため……

ベトナムや海外で熱が出た場合……

市販の解熱薬や風邪薬は安易に服用しないのが無難です。

 

アセトアミノフェン系解熱剤

デング熱を発症した時使われる解熱剤は

アセトアミノフェン系

と呼ばれるものです。ノーシンバファリンルナといった薬がこれに該当するようです。ドラッグストアでも販売されています。しかし私も専門家ではないので、この点で薬局の薬剤師に相談してみることをおすすめします。

っということで……

● 熱かな?風邪かな?と思ったら、アセチルサリチル酸などの入った解熱薬は飲まずに、しっかり水分補給をして、早めに内科を受診しましょう。ベトナムの病院では「デング熱の検査をしてください」と伝えてください。日本に帰っている場合は、海外に渡航していた旨を伝えましょう。

● すぐに病院に行けない場合は、アセトアミノフェンが成分の解熱薬を用いることができるかもしれません。

 

あ! YouTubeも見てくださいね!!

インフルエンザ+解熱剤の誤用→インフルエンザ脳炎

結論から言うと……

バファリンなどのアスピリン系、ポンターンなどのメフェナム酸系、ボルタレンなどのジクロフェナクナトリウムなどは、インフルエンザ脳炎を招く恐れがあります。

インフルエンザ脳炎とはインフルエンザの重篤化した症状で、発症すると、意識障害、異常行動、痙攣と脳に異常が出て、後遺症が残ったり重症化すると死に至ることもある危険の病気です。

ここで、先ほども述べましたがバファリンなどのアスピリン系、ポンターンなどのメフェナム酸系、ボルタレンなどのジクロフェナクナトリウムなどは、インフルエンザ脳炎を招く恐れがあります。

またよく病院で普通の風邪の時出される薬「PL配合顆粒」、インフルエンザの時に飲むと、副作用としてライ症候群という脳症や肝臓障害などを引きおこす可能性があるようです。

 

アセトアミノフェン

それでこのインフルエンザの場合も……

アセトアミノフェン系

の解熱剤がもちられるようです。

 

海外で高熱が出たら……

では、海外で熱が出たら何をすることができるでしょうか?

☆ 海外で高熱が出た場合、自己判断で薬を飲むのではなく、しっかり水分補給をし、病院にかかりましょう。その点で……

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☆ どうしても病院に行けない緊急事態のために、アセトアミノフェン系解熱剤を用意しておくことができるかもしれません。代表的なものとして、ノーシンバファリンルナなどがありますが、この点でもその他の情報も知る必要があるかもしれないので、日本にいるときに近くの薬局の薬剤師さんに相談されることをお勧めします。

 

☆ 病院に行ったら忘れずに「デング熱の検査をしてくだい」と伝えましょう。外国語がわからない場合……

英語:I'd like to get tested for Dengue fever.

ベトナム語:Vui lòng kiểm tra sốt xuất huyết.

こちらを見せればわかってくださると思います。ベトナムの病院であれば、デング熱は血液検査で簡単に調べることができます。しかし、こちらが検査を要求しないと、ベトナムの病院では自主的に検査されることはないようなので、適切な治療が受けられないかもしれません。

また、既に日本に帰国している場合は、海外に渡航していた旨を伝えましょう。

 

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海外で熱が出た!心配になるともいますが、デング熱もインフルエンザも適切な治療を受ければ心配はありません。慌てずに医療機関への受診をお勧めいたします。手持ちのお薬はぜひとも正しい知識をもって用いるようにいたしましょう。

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  • この記事を書いた人

俊教授

言語、文化、アイデンティティ、未来を越えた夢の実現を願う仲間たちとともに台湾高雄で海外移住の研究を行っています。

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