日本で大人気の漫画「宇宙兄弟」。熱いストーリー展開に、多くのファンを感動させてきました。そんな「宇宙兄弟」、海外で暮らしてみてより感動させられた名場面、名フレーズがいくつかあったので、この記事でご紹介したいと思います。
誰が一番強いか、答えを知ってる奴いるか?
宇宙兄弟(5) (モーニングコミックス)
(c) 小山宙哉/講談社
試験の課題として、誰が宇宙飛行士に向いているかを班で決めるようにという難題が課せられます。みんな宇宙に行きたいに決まっている、だったら成績を数値化して理性的に決めるのがいいのではないか。しかしここで六太はあろうことかじゃんけんで決めようと提案します。グーチョキ、パーのように、それぞれがいい面があり、誰が一番なんて決められないという考えです。
日本にいるときは日本の常識や価値観で良し悪しを判断していたので、外国に来ると外国の人達との対応に困ることがあります。そんな時この場面を思い出します。それぞれにいい面がある、原則を犯していないのであれば、どちらのほうが強いなんて決めることはできない。
ゴールすることとしないことの差
宇宙兄弟(11) (モーニングコミックス)
(c) 小山宙哉/講談社
海外に慣れてくると、周りの人たち、特にともに働く日本人や外国人と張り合っている自分に気づきます。どうにか他の人よりもできる人間でありたい、でも結局は自分の力を思い知らされる。そんなときはこのシーンを思い出します。そして自分の中でのゴールを達成することを目標に今日も進んでいけます。
本気の失敗には価値がある
宇宙兄弟(11) (モーニングコミックス)
(c) 小山宙哉/講談社
人間関係、買い物、生活、仕事……失敗ばかりの海外生活。しかし、一生懸命やって、本気であがいて、その中で失敗したその経験、その失敗には価値があります。
本気の失敗で自分の弱さがわかります、よりよい方法がわかります、相手を慮ることができるようになります。故に本気の失敗には価値があります。
悩むなら、なってから悩みなさい
宇宙兄弟(3)
(c) 小山宙哉/講談社
周りの仲間達、そして好意を寄せるせりかさんには宇宙に行く崇高な目的がある、それに比べて自分は何も考えずに宇宙に行きたいと思っているだけ、自分なんかが宇宙に言っていいのか、そんな悩みを六太が言ったときのシャロンの言葉。
すごく見える人や美しく見える人も、実は家では普通の夢見る少年少女、そんなことを教えたあとシャロンは「悩むならなってから悩みなさい」と締めくくります。
海外にいると、英語ができない、仕事ができない、それに比べて周りがものすごく美しく見える、そんな事があるのですが、もしかしたらきれいに見せているだけでみんなそれぞれ悩んでいるのかも。そして海外では問題の連続、やっぱり悩みはなってから悩むもの、ですよね。
大事なのは結局 今だ
宇宙兄弟(16) (モーニングコミックス)
(c) 小山宙哉/講談社
これだけ頑張っているのになぜ望むものが得られないんだ。周りは自分の何を見ているのだろう、いつになったら希望は叶うのだろう。海外の仕事ではコミュニケーションが日本より取りにくいのでよりそのように感じてしまうことがあります。そんなときに思い出したいのはこのシーン。将来も大事ですが、おなじくらい大事なのは「今」です。望みが達成されないので落ち込んでいる暇があれば、今できることを一生懸命に行う、そう思えるようになります。
それはいいとこで見終わったな
宇宙兄弟(3)
(c) 小山宙哉/講談社
パラシュートに重大な欠陥があり、地球での帰還でパラシュートが開きません。死を悟ったクルーたち。そんなときに宇宙飛行士ブライアン・Jが最後に行った言葉、それはアメリカンジョークでした。
こんなチョーポイティブなこと私も行ってみたい。緊迫した状況にあるときこそ、笑顔、ユーモアを忘れない、そんなことを教えてくれる名シーンです。わたしもアメリカンジョーク覚えようかな??
苦しくて大変な演技ほど 美しく見えるの
宇宙兄弟(15) (モーニングコミックス)
(c) 小山宙哉/講談社
パニック障害になった日々人、ロシアに行き、そこで宇宙飛行士の娘「オルガ」に出会います。小さい頃バレエが全然できなかったオルガ、痛くて辛い毎日です。そんなときに母親が言ったのがこの言葉。
孤独、無力感、海外では痛みがつきものです。海外でともに働く先輩に渡しがそんな気持ちを打ち明けたとき、その方もこの言葉を述べておられました。あなたが今感じておられる痛みは、将来の美しさ、輝きにきっとなることでしょう。
心のノートにメモっとけ
宇宙兄弟(13) (モーニングコミックス)
(c) 小山宙哉/講談社
この記事では、 海外でぐっと来た「宇宙兄弟」の名シーンを取り上げてみました。熱く感動が多い「宇宙兄弟」、あなたもその名場面を心のノートにメモって置かれるのはいかがでしょうか。