中華料理の代名詞:ラーメン。もともとイスラム民族の食べ物だったってご存知でしたか?蘭州の元祖ラーメン「蘭州牛肉ラーメン」をリポートします
私達が食べるラーメンは「和食」!?
皆さんご存知ラーメン。
言わずと知れた中華料理です。
いやー、美味しそうですね~~(ノ≧ڡ≦)
しかし!!
中国のラーメンと日本のラーメンってぜんぜん違うんですよね。味噌、醤油、豚骨←これらすべて中国にはありません∑(゚◇゚///)
中国から日本に伝わったラーメン。しかし日本人は長い時を経てラーメンに改良に改良を加えてきました。現在、そんな日本のラーメンたちは中国で「日本式ラーメン」という名の下、日本食として人気を博しています。完全にラーメンは「和食」なんです。
じゃあ中国のラーメンってどんなものなのでしょうか??
蘭州牛肉ラーメン
中国でラーメンと言えば、これです
なんか見た感じから日本のラーメンと違いますよね。(◎_◎)
名前は蘭州牛肉ラーメン(蘭州牛肉拉面:ランジョウニォウローラーミェン)っていいます。
中国語でラーメンのラー(拉 lā )とは引き延ばすという意味。
その名の通り、小麦の塊を手で引き延ばして面を作っていきます。
ラーメンは中国の西北地域、蘭州市で生み出されました。
私の北京から来た中国人の友達は、
「蘭州に来る前って、蘭州ってラーメンがあるってことしか知らなかったわ」
な~んておっしゃっていましたwww
この蘭州って町、それほど何にもない町ってことですww草
知ってましたか?
ラーメンはもともとイスラム系民族の回族の食べ物でした。彼らはイスラム教を信奉しているので豚を食べることはタブーです。それで牛肉で出汁を取りました。それが牛肉ラーメン。
ラーメン屋に入ると……
日本のラーメン屋では注文するとき細麺か太麺か選ぶことができますよね。
かためめんだいにんにくましまし……
でしたっけ??
ラーメンの本場、甘粛省蘭州市の牛肉ラーメンの店では細かく面の太さや形を選ぶことができるんです。太さだけでも、六種類。
きし麺のような平らな面もありそれも三種類もあります。
選び方によって口当たりも全然違う。二倍も三倍も楽しめるってわけですね。
そんな蘭州のローカルルール
他の地域から来た人は困っちゃうそうです
ある笑い話である観光客が蘭州のラーメン屋に入った時
客「らーめん一丁」
店員「何メン?」
客「いやだから、らーめん一丁」
店員「だから何メンだって?」
っ的な場面が出てきました。(o´艸`)ムフフ
さてさて、ラーメンをいただきたいと思います。
ってあれ?牛肉拉面という割に牛肉が入ってない!!
これは他の地域からくる中国人も突っ込む点です
普通にラーメンだけ頼むとほんの小さな肉が入っているだけです。ゆで卵と煮た肉を別で買って一緒に食べる人が多くいます。
よく牛肉拉面の自慢として「一清、二白、三紅、四緑、五黄」と言われます。なんか五人戦隊みたいな言い回しですね(*´罒`*)
澄んだスープ、白い大根、とうがらし、にんにくの芽、黄色い面。ここれらすべて合わさって、美味しい蘭州牛肉ラーメンが出来上がるのだとか。
爽やかな辛さがやめつきになります
日本人には辛く感じるでしょうか。先程も述べたとおり唐辛子調味料は牛肉ラーメンのセールスポイントの一つです。その後、牛肉で取った濃厚なスープが食欲をそそります。手で引っ張った面は歯ごたえ抜群。私はトッポングのすを入れながら食べるのが好きでした。
食べたあとは汗だくになります。でも爽やかなからさがやめ付きになる、そんな一杯です。
今では中国どこでも食べられるようになった蘭州ラーメン。ぜひ中国に起こしの際はご賞味くださいませませ!!