メンタルヘルス

日本人が海外に適応していく秘訣:パリ症候群と付き合う

前回パリ症候群という日本人女性特有の海外の病をご紹介しました。

パリという言葉が含まれていますが、パリ限定ではありません。夢と理想をもって海外に移動するあなたをパリ症候群は狙っています。

日本独特の環境が海外生活でパリ症候群発症につながっていましたね。

ではどうすれば私たち日本人は海外での生活を楽しむことができるのでしょうか??

パリ症候群を未然に防ぐことはできますか?

 

やばいと思ったら病院へ

適応障害とかうつ病とかって

心の弱さとか人間の弱さとかそんなんじゃなくて……

病気です!!

今では「心の風邪」と言われるだけあってだれにでもなりえます

病気なので、なっちゃったら病院で専門的治療が必要です。

気分の落ち込みがずっと続く、今まで楽しかったことが楽しめない、社交的だったのが人を避けるようになった

体の異常を感じられたら早めに精神科や心療内科を受診しましょう。

このブログ読んだから病院行かなくて大丈夫、なんて絶対言わないでくださいね!!

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あ! YouTubeも見てくださいね!!

心の準備をしておこう

ここからは海外に行く前、もしくは海外で倒れる前にやっておくことができる予防をご紹介します。

日本よりは汚いと思っておきましょう

そんなこと言ったらせっかくのモチベーションが崩れるじゃん!!って思われるかもしれませんが。

でも、日本にいる間からある程度現実的な見方をしておくことが結構大事だったりします

夢を抱くのはいいことですが、ポジティブな情報にばかり影響されて飛び立つと、よりひどいカルチャーショックを経験し、抑うつ状態を引き起こしてしまうかもしれません。

前回の記事でもお伝えしたように、日本人であるあなたはすでにパリ症候群の予備軍です。ぜひ自分が予備軍だといつも認識するようにしましょう。

 

言語は割り切り、ゆるゆるでいきましょう

日本人に多いのが完ぺき主義。これは、自分の期待値を高く設定してしまうこと。

でも完璧主義は言語学習にも海外生活にも有害です

言語の成長は草の根の成長と同じ、目には見えませんが学んだだけ必ず伸びています。

焦らないようにしましょう。

そして正しい外国語より伝える外国語を目指しましょう。言語とはスキルでも資格でも肩書でもありません。所詮道具。とりあえず口を開いて、単語のられるでも日本語交じりでもいいので伝えたいことはとりあえず話しましょう。

日本にいる間にできるトレーニングとして……

買い物をするとき、もし混んでいないなら、お会計の時レジにいる店員さんに一言「今日は寒いですね」とか「お客さん多いですか」とか一言どうでもいいことを話しかけてみましょう。大阪のおばちゃんがよくやるこのテクニック。これ、習慣化できるあなたは結構インターナショナルです!!

 

外国渡航の目的を持ちましょう

単なるあこがれだけでは長続きしません。それなら二泊三日の海外旅行で十分。

そこに住むからには、明確な目標を定めましょう

「ここでビジネスを拡大する」

「日本でも役立つ~~の技能を身に着ける」

「ここの人たちを~~の分野で助ける」

明確に定めた目標があれば、がっかりした時、目標を思い出してモチベーションを高めることができます。

 

仕事や言語学習以外の趣味や友達を持とう

っと目標について語った後ですが……

マジメな人に多いのですが

海外に来たのだからこの目標達成のために一意専心しようと没頭される人がいます。

ほめるべきことなのですが……

もしもその目標がうまくいかないように見えるとき、一気に燃えつきてしまいます。

とくに言語が話せない環境だと自己表現ができずストレスが溜まってきます

それで、なにかストレスをリセットできるような目標に関係のない趣味を持つことをお勧めします。ゆっくりコーヒー飲んで音楽聞いたり、日本語の動画を見たり、ブログ書いたり

あと、日本語で思いっきり喋れる友達や家族に連絡するのも結構役立ちます。

ゆるゆる、たんたんとやっていきましょう

 

言語やスキルで人や自分を図らない

さくらさんは裕子さんと悪い比較をしました。人との比較は自尊心を失うか尊大にならせるかのどちらか。良いことはありません。

でも、自分の今いる位置を知るうえで比較はどうしてもやっちゃいますよね。どうできるでしょうか?

一つの良い方法は、感謝日記。これは一日に自分が受けた、感謝できる点を日記に書くことです。今日一日の良いことを箇条書きでいいので二つ三つ書いてみましょう。

「今日~~食べておいしかった」

「かわいい猫を見た」

「裕子が買い物で私を助けてくれた」

こう考えていくと結構自分もいいことがあるって思いますよね。裕子さんも結構いい人です!!

比較でなく感謝する、これ、結構役立ちます。

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それでもしんどくなっちゃったら

っといろいろ準備万端していても

先ほども申しました

うつ病や適応障害は「心の風邪」

なるときはなっちゃいます。

日本人は精神論が好きなので

「つらい時こそ歯を食いしばって岩にでもかじりついて頑張れ!!」

なんて思いたくことがあります

でも

そんなことしてたら余計悪くなっちゃうかもしれません

っということで……

しんどくなっちゃったら、潔く日本に帰りましょう!!

これ結構大事!!

問題が海外と日本とのギャップであるので、日本に帰れば快方に向かいます。

まだ余力があるうちに日本に帰ればまたすぐに回復します。深刻になった後なら回復も時間がかかってしまいます。

もちろん仕事の転勤なので海外に行っている方もおられます。自分の都合で帰れない方もおられるでしょう。そうであれば支援コミュニティーなどを頼ってみるのはいかがでしょうか。ぜひ自分で悩まず助けを求めましょう。

最後にもう一度

やばいと思ったら是非、精神科や心療内科の受診を考えてください。別に恥ずかしいことでも何でもありません。だって「心の風邪」なんですから!!

パリ症候群と上手に付き合いましょう

マジメな人、理想主義の人が餌食になるパリ症候群

頑張って外国に行ってマジメに頑張ってるのに病気になっちゃうんじゃなんか損した気分ですよね。

ぜひ、理想的、完璧主義的な考えではなくて

ある時はあきらめ、ある時は緩く、ある時は気晴らしをする

そんな感じであなたの海外での目標を達成していってください。

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  • この記事を書いた人

俊教授

言語、文化、アイデンティティ、未来を越えた夢の実現を願う仲間たちとともに台湾高雄で海外移住の研究を行っています。

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