二種類あるベトナム語の子音。子音第一回目のこの記事ではベトナム語の一番前にある子音の発音の仕方をご紹介します。
今回参考にさせていただいたのはこちらの本です
クレジット 『ゼロから始めるベトナム語』宇根祥夫 著(三修社)
こちらの本になります。それでは勉強始めましょう!!
ベトナム語には、二種類の子音があります。母音の前に来る子音(頭子音)と母音のあとに来る子音(末子音)です。
例えば、"nguyên"という単語なら
ng が頭子音
u 介母音
yê が母音
n が末子音です
となります。この記事でまず取り上げるのは、頭子音です。それでは一つづつ考えていきましょう。
p
発音を確認
p は無気音。息を出さずに パピプペポ。
b
b は バビブベボ
と最初は覚えましょう。日本語のバ行音で通じます。「でもベトナム人の話す [b]は日本語とちょっと違うような……」そう思われたあなた、良い耳をしています。この [b]のおと、厳密には日本語とは違います。
あくび(のまね)をするときに喉に手を当てると喉仏が下に少し下がるのがわかりますね。それを口を閉じた状態で喉仏を下げます。そのあと口を一気に上げて「バー」といってみてください。口の中に空気がすこし逆流しながら [b]の音が出ると思います。
といっても、最初は深く考えず「バ行」と覚えておいて大丈夫です。
ph
ph は有気音。上端で下唇を軽くかんで発音します(英語のFと同じ)
v
v は上歯で舌唇を軽くかんで ヴァ、ヴィ、ヴ、ヴェ、ヴォ。英語のVと同じですね。一部の南部の人は「ヤ行」の音で発音します。
m
m は マミムメモ。
t
t は無気音 息を極力出さずに タチツテトと発音します。
th
th は有気音。日本語のた行を息を思いっきり出して発音する
s
s はサシスセソのさ行音と最初は覚えましょう。なれてくれば、 [x]と区別するために下を少し巻いて発音すると正式になります。しかし、あまりに正式に発音すると逆におかしく聞こえてしまうと、ベトナム人の先生が言っていました。それで、さ行音で読んで差し障りありません。発音を表示
x
x はサシスセソのさ行音です。 [s]と [x]は同じと考えて大丈夫です。正式には舌を巻かずに日本語のさ行音と同じく発音します。
d
注意が必要なのが [d]。これはディーではなく、イァー、イィー、イゥー、イェー、イォーのような「イ」が少しつよいヤ行音になります(南部)。ベトナムの学校で倣う正書法ではこのイが強いヤ行音になります。
北部ではザ行音で発音されます。
gi
gi は d と発音は同じです。南部はイが強いヤ行音、北部はザ行音になります。ベトナムの学校で学ぶ正書法では「ザ行」の音になります。発音を表示
r
r は下を少し巻いて「ラリルレロ」のら行を発音します。舌先を上顎につけないギリギリのところまで浮かして「ら行」を発音します。ちなみに北部は「d gi」と同じ「ザ行」の音になります。
l
l はうわ歯茎に舌をつけて ラリルレロ 英語のLと一緒で、日本語のら行と同じです。
đ
đ は ダ、ディ、ドゥ、デ、ド とこちらが英語のディーと似た音になります。
n
n は ナニヌネノ と日本語のな行と同じです。
ch
ch は チャ チ チュ チェ チョ と日本語のちゃ業と同じです
tr
tr は チャ チ チュ チェ チョ と最初は ch と同じだと覚えましょう。それでも通じます。なれてきたら、舌を巻いて発音してみましょう。下を上顎に少しつけて、息で下を押し出す感じで「チャ」といってみてください。
nh
nh は ニャ ニ ニュ ニェ ニョ とニャ行の音です。発音を確認
c
c は無気音 極力起きを出さずに発音するカキクケコです発音を確認
k
k は c と全く同じで カキクケコです。「 c 」と発音上全く同じ音ですが、後ろの音が「 i 」 「 ê 」「e 」のときは「 k 」と表記されるというルールがあります。発音を確認
qu
q は必ず u とくっついて qu で表記されます。発音は南部と正書法では「ウァー、ウィー、ウゥー、ウェー、ウォー」のように「ウ」のように発音します。
北部では「クァー、クィー。クゥー、クェー、クォー」のように息を出さない「ク」のように読まれます。
kh
カキクケコを息を思いっきり出してから発音する有気音とまずは覚えましょう。なれてくると「か行」と少し違うように気づき始めることでしょう。少し汚い話ですが、喉の調子がおかしくて痰を出すとき「かー、っぺ」といいますね、あのときに気をたくさん出しながら喉を震わせる「かー」の音がこの kh のより近い発音です。なので息を出して喉を震わせて発音しましょう。発音
g gh
g は無気音。息を出さずに ガギグゲゴ を発音します。 「gh」は「 g 」と発音上全く同じです。「 i 」「e 」「ê 」が続くときは、表記上 gh を使います。発音
ng ngh
「ンガー」っと最初に「ン」といった後、「ガ」行の音が続きます。日本人には発音しにくい発音ですね。「 ngh 」は発音上は全く同じですが、「 i 」「e 」「ê 」が続くときは、表記上 ngh を使います。発音
h
h は ハヒフヘホ を少し鼻に息を通しながら発音。発音
注意が必要 ベトナム語の子音
以上ベトナム語の頭子音になります。少し多語っですね、お疲れ様でした。日本語や英語にない発音もありますのでぜひ本物の音を聞きながら練習してみてください。