暑さと効きすぎたクーラーとの温度差で引き起こされる冷房病。熱帯の国のベトナムでは注意が必要です。クーラー病の原因と症状、対処法を考えてみました。
ベトナム南部ホーチミンでは雨季が始まるちょっと前の4〜5月が一番暑い時期になります。太陽はギラギラ、しかも蒸し暑いというなんともお外に出たくない気候が続くのです。「あっついな〜〜」と思ってたトシ、だんだんなんだか調子がおかしくなってきてしまいました。
まず夜ですが、寝ても眠りが浅くすぐに何度も目を覚ましてしまいます。朝起きると、体がとっても重い……。仕事に行くのですが、朝から疲れが溜まっている状態。そんな状態が数日続いていたのですが、ある日お腹が痛くなって数日寝込んでしまいました。風邪が長引いているのかなぁと思ったりしたのですが、ネットを調べているとある言葉が出てきました、それが……
冷房病(クーラー病)とは
冷房病、またの名をクーラー病ともいうそうですが、冷房の環境のために起きる自律神経の乱れのことを言います。ストレスを抱えたあとなどに生じる「自律神経失調症」の一つになります。この「冷房病」という表現、正式な病名ではなく、日本独自の言い回しであるため、海外で「冷房病」といっても通じません。
私達の体は暑い時は汗をかき、寒い時は汗を止めることによって温度調整が自動で行われています。この調節を司っているのが自律神経です。しかし、炎天下からクーラーの部屋へ、またクーラーの部屋から炎天下へと温度変化が度々起きると、自律神経の調節が狂ってしまいます。そしてこの自律神経、汗の調節だけでなく、胃腸の動きや睡眠、心拍数やホルモンの調節と行った私達が無意識のうちに行われている色んな仕事を担当してくれています。それで、一度自律神経が狂うと体の自動制御がおかしくなってしまい、体全身に変な症状が現れてしまいます。
冷房病の症状
体の冷え、肩こり、疲労感、便秘、腰痛、手足のむくみ、肌あれ、睡眠不足、生理痛、月経不順、頭痛、めまい、のぼせ、だるさなどの症状が現れます。ストレスを抱えたあとの生じる心身症とメカニズムが同じなだけに類似した症状が現れます。
ベトナムでの対処と予防
エアコンの設定温度を高めにする
先程も申しましたが、この冷房病の原因は外と中の温度差です。それで自分の部屋でエアコンを使う時は少し高めの温度設定にしましょう。
カーディガンや膝掛けを持っていく
ベトナムの室内はとてもクーラーが聞かされている場所があります。いつも上に羽織れるものを用意しておきましょう。また露出度の少ない服装を心がけ肌を寒さから守りましょう。
運動と規則正しい食事と十分な睡眠
食事はしっかりととりましょう。暑いからと言って冷たい食べ物や飲み物のとりすぎは禁物です。またジョギングなど一日20〜30分ほどの運動を心がけるなら冷えにくい体を作ることができます。規則正しい時間に睡眠を取るようにしましょう。
ベトナムの暑さを乗り切ろう
現在トシ、最近は体調も良くなり、生活リズムを改善して冷房病と上手に付き合えるようになってきました。熱帯の国ベトナム、クーラーは切っても切り離せない関係にありますので、ぜひ上手に使って冷房病を予防していきましょう。なお、この冷房病、慢性化することもあるようです。また、自律神経の乱れで出る症状とその他の危険な病気の症状が似通っていることがあります。不調が長く続くようなら、自己判断ではなく、医療機関への受診をおすすめいたします。