タイ・ラオス

ラオスの首都、ビエンチャンに行ってきた

人生初!この度タイとラオスをつなぐ友好橋を超えて、ラオスに行くことができました。何故かなんだか癒やされる町、ラオスの首都、ビエンチャンについて書き綴りたいと思います。

ラオスは人口650万人、東南アジアの内陸に位置する国です。世界に2020年現在5つある社会主義国の一つ。というわけで私、5つの中の3つの社会主義国に行くことができたわけになりますね。

そんなラオスの首都がビエンチャンです。このビエンチャン、タイ国境からすぐ近くに存在していて、半日の時間があれば、タイの国境から遊びに行って、帰ってくることができるんです。

これは「タイ・ラオス 友好橋」。メコン川のタイとラオスの国境をまたぐ橋です。ラオスとタイは隣国でありながら、政治体制の違いで一定の距離が置かれていました。それが1994年この「友好橋」が開通することで一気に距離が縮まりました。メコン川に架かる世界初の国際橋として、ラオスの代表的なゲートウェイになっています。この橋を通り抜ければ、もうそこはラオスになります。

橋を越えるとそこはラオス

今回の旅のスタートは、タイの国境の町、ノンカイです。

こちらがノンカイにあるタイ側の国境です。それでは国境を超えてまいりましょう!!

国境超えはバスでいきます。ちなみにここで使われているバスは京都からの寄贈が多いのだとか。

それでは友好橋を超えてラオスへ入国しましょう。

さあ来ましたラオス。写真はラオス側の国境の施設です。国境から首都ビエンチャンまではタクシーで行きます。30分位で行くことができました。タイが日本と同じ左側通行なのに対し、ラオスはベトナムと同じ右側通行。やっと海外にやってきたという実感が湧いてきます。

ラオスで使われる公用語はラオ語、しかしラオ語とタイ語は兄弟言語でとてもにているのだとか。とくに、タイの東北方言であるイサン語はほとんどラオ語と同じだそうです。そしてラオスのテレビはタイの放送局からのものなので、ほとんどのラオス人はタイ語を理解できます。つまり、タイ語をマスターすれば、ラオスでも通用するってことですね。

ただ文字は少し違うそうです。というのも聞いた話、あえてタイとは違う文字体系を選んでいるそうですね。

ちなみに今回一緒に行ったお友達はタイ語とイサン語を話せるのですが、全然問題なくラオスでコミュニケーションを取っておられました。ただ文字に関してはスラスラとは読むことはできないと言っておられましたね。

ラオスで使われている通貨はキープ。しかし、タイバーツでも買い物可能なところが本当に多いです。それで、ラオスに観光に来られるなら、あまりキープに両替しないほうがいいかもしれません。

おっとりした首都ビエンチャン

そんなラオスの首都がビエンチャンです。ビエンチャン、行ってみて初めて思ったのは……

こじんまりした雰囲気!!

首都といえば、高いビルや豪華な繁華街があると思いきや、なんだか実家の田舎の町にでも帰ったかのような落ち着いた町でした。人口は70万人くらいと言われています。

こちらはパトゥーサイとよばれるビエンチャンのシンボル的な建物です。地方から来たラオス人はかならず行くという定番スポットとなっています。パリの凱旋門を真似して立てられたと言われています。ラオスはベトナムと同じく、フランスの統治を経験しています。それで、フランスパンやフランス式の建築といったフランスの影響を受けた文化が残っています。

このパトゥーサイからメコン川方面に伸びる大通りがラーンサーン通りです。このラーンサーン通り沿いに

ワットシーサケートという寺があります。ラオスの60%は仏教徒だと言われています。19世紀まで続いていたラーンサーン王朝では仏教が国教とされていた。

ラーンサーン王国はラオスを統一した王朝。「100万の像」という意味のラーンサーン王国はその力でタイの東北部まで勢力を広げたそうです。しかし後に3つの王国に分裂。タイに再び征服される始末に陥ってしまったのだとか。

こちらのメコン川沿いに立つ銅像は、アヌ王の銅像です。アヌ王は3つに分裂した一つの王国の王で、タイに一矢報いるも破れた悲劇の英雄とされています。

なんとか独立を果たしたいラオス王朝、フランスに力を借りることに、しかし、これをきっかけに今度はフランスに征服されて植民地化されてしまいます。

そのあとも東西冷戦の渦に巻き込まれたり、ベトナム戦争に巻き込まれたりと苦難が続くラオスの人々。いまでも周辺国の経済急成長の影に隠れてしまっている感がある場所です。しかし、ニューヨークタイムスで「世界で一番行きたい国」第1位にも選ばれたことがあるようです。ラオスには、どことない心落ち着ける雰囲気がありました。ラオスの地や人びとはなにか私達を惹きつけるものがあるのかもしれませんね。

さあそろそろ日もくれてきました。国境までは……

バスがもう6:00で終わっていたのでトゥクトゥクに乗ってかえることにしかした。

ラオスの風を浴びながら、一気に国境まで進みます。

ラオスのおみやげといえばラオスビール(ビアラオ)!美味しいビールをタイよりも安く手に入れることができます。

無事国境を通り、タイのノンカイに戻ってきました。3時にタイ出発、8時にタイ到着というまさに弾丸ラオスツアーでした!!

数日後国境封鎖

このように楽しかったラオス、でも数日後、もう行くことができなくなってしまいました……新型コロナウイルスの影響で、ラオスのすべての陸路の国境がこの週の間に封鎖。私の友達も国境で追い返されたそうです。

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_020.html#ad-image-0

ラオスについての刻一刻と変わる状況については外務省の海外安全ホームページでご確認ください。

あのときにしかラオスに入れなかったということを後から知ったわけですが、なんだか考え深い気持ちになります。またいつかもう一度ラオスに行ける時が来ればいいですね。

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  • この記事を書いた人

俊教授

言語、文化、アイデンティティ、未来を越えた夢の実現を願う仲間たちとともに台湾高雄で海外移住の研究を行っています。

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