この記事では、海外生活者に多い、好奇心旺盛な刺激を追求していく性格と上手に付き合う方法をご紹介します。ワクワクを追い求めるばかりに自分の心のキャパシティーが時としていっぱいいっぱいになてしまうことがあるあなた、この記事が参考になれば幸いです。
メモ
この記事も医学的な根拠などはまったくなく私独自の経験と感性をもとに書かれています。また、記事で論じるのは個人の性格についてであり、病気についてではありません。そのような見方もあるのだなくらいに読んでいただけましたら幸いです。なお、自分は価値がない、死にたい、もしくは逆に、「自分は何でもできる」というような極端な考えが頻繁に続くようなら、「うつ病」や「双極性気分障害」などの脳の病気が考えられます。そのようなときは無理せずに医療機関に相談してみましょう。
前回、繊細で敏感な性格のあなたが海外で成功する秘訣について取り上げましたね。
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繊細で敏感なあなたが海外生活を続ける3つの方法【HSP】
この記事では、色々気にしすぎてしまう、考えすぎてしまう、そんなお悩みを持つ海外在住のあなたが海外でうまくやっていく方法を考えてみました
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今回取り上げまするは、前回の特性とは180度異なるように見える性格、つまり、「刺激を求めてしまう」という特性を持つあなたに送る情報です。
刺激追求型
変化に富み、新奇で複雑かつ激しい刺激や経験を求め、こういった経験を得るためにリスクをいとわず行動していくようなあなたの特性を「刺激追求型」と呼ぶことにしましょう。
- 会話によってはとんでもなく退屈になることがある
- 好きだとわかっている場所にもう一度行くよりは、好きにならないかもしれないが新しい場所に行きたい
- スリルあるスポーツが好き
- 長い間家にいると落ち着かなくなる
- 待つのが苦手
- 不慣れなこと、未知なものを楽しめる
- 普通でないことを見るととことん追求したくなる
- 毎日同じ人と会うと飽きる
- ルーティーンが嫌い
- 突発的な行動を取る友人を好む
- 旅行に行くならできるだけ知らない国に行きたい
このような気持ちに同意されるあなたは、刺激を追求していく性格があるのかもしれませんね。とくに海外生活者はこの気質の人が多く存在しするようにおもえますね。だって、海外は、新奇、不慣れ、スリルの連続ですから!
刺激を求める繊細さん
さてさて、問題はここからです。そのように刺激を求めると、往々にしてかなりの身体的、精神的なエネルギーを使います。とくに問題にさらされるのは、前回の記事のような、本当は精神的に繊細で敏感なのに、刺激を求めてしまう、そのような人です。そんな繊細と刺激追求という一見反対の正確に見えるものですが、実はこの両方の性格を持つ人が一定数いるようです。
このタイプは、両方を兼ね備えているため、すぐに退屈してしまうのと同時に、環境の変化に圧倒されてしまう、ということが起こります。新しい経験をしたいと思いつつ、危険を犯したり動揺したりしたくないと思うこと。そしてもっといろんなことに手を出したいけど、一歩踏み出すのが怖い。そんななんともアンビリバレンスな毎日を送る人たちがいます。毎日が「ブレーキを踏みながらアクセルを踏んでいるような気分」と形容されることもあります。
これ、私が聞くと「なるほど!」となるのですが、よくわからない人は「へえ??」となると思います。「へえ??」っとなったあなたはぜひ、そんな人もいるんだ。という具合に思っておいていただけましたら大丈夫です。
刺激を求める繊細さんの悩み
この特性、何が問題かというと、刺激がほしいので無理な行動を取るのはいいものの、繊細な気質もあるので疲れて自爆してしまうのです。もしくは刺激を求めるがためにもっとなにかしたいと思って、予定をギチギチに入れて、結果手に負えなくなってしまうことも。一番悪いのは疲れを疲れと認識できないレベルになることです。こうなるといつも友達には「大丈夫大丈夫」といっていて、ある日突然バタッと倒れてしまうなんてことも起きかねません。
もう一つの悩みは、自分というものがわからなくなることです。社交的な場だととても楽しく外交的に振る舞いますが、家に変えるとどっと疲れて一人でいる内向的な自分。自分は明るい人間か暗い人間か、強いか弱いか、疲れ知らずか繊細かわからなくなってしまうのです。外では明るく振る舞っているので、繊細な自分が出てきたとき友達から「らしくないね」なんて言われることも。こう言われると、繊細な自分を隠そうとして、より頑張って、最後は疲れ果ててしまうということが起こります。
あなたももしかしたら、明るく元気そうなのにしょっちゅう体調を崩すような人を見たことがあるかもしれません。もしかしたら無理をしているのかもしれませんね。とくに、日本ではまだ無理がきいたものの、海外で生活して無理がたたって体を大きく崩してしまうという事がよく起きるように見受けられます。
そんななんとも一筋縄に行かない、繊細なのに刺激を求めてしまうあなた。私がいいと思う3つの解決策をご紹介します。
1. 自分のパターンをつかむ
あなたはどんなときに気分が高揚し、どんなときに落ち込むでしょうか。刺激追求の面が出る場面と、繊細さが出る場面を振り返ってみましょう。どういった刺激に興奮して飛び出してしまうかのパターンを見つけるのです。
私の場合、このままだと人々の間に埋もれてしまうとふと感じるときに、詰めて仕事をしたりしてしまうことがあります。自分が極端に走りそうだと思ったら、そうしたくなる本当の理由を考えるといいかもしれません。本当にやりたいことがわかれば、対処もわかり気持ちも落ち着きます。
2. 一人の時間を充実させる
「刺激を求める繊細さん」は、大きな刺激や精神的ショックを受けると必要以上に落ち込んで引きこもってしまいます。この刺激は悲しいことだけでなく、嬉しかったり楽しかったりした経験でもそうなります。
そんなとき、「こんなところで引きこもっているのは弱い人間だ!」と頑張ってしまっていないでしょうか。一人でくよくよ悩む自分なんか嫌になってしまいますね。
でも、この回復を待つ「ダウンタイム」は必要不可欠です。ダウンタイムの間に心に整理をつけ、もう一つのあなたの特性である繊細さをほぐしていくことができます。
ですので、「刺激を求める繊細さん」は、無理にでも一人の静かな時間を取り、その時間を大切にしましょう。心が「休みたい!」といったなら、心の声を聞いてあげてください。
3. スケジュールに余裕をもたせる
普通の繊細な人よりも傷つきやすいのが、「刺激を求める繊細さん」。ですので、休息は絶対に必要です。しっかりと睡眠を取りましょう。
また、予備日、つまり疲労を回復させる日を予定に組みましょう。例えば私は、土日も仕事が入っているので、水曜日を何もしない日としたりしています。その日は誰とも合わない、自分だけの日として取り分けたりしています。
また、一日の活動を「3つ」と決めておくこともできるかもしれません。例えば、
家事、仕事、友だちと会う
このような3つ行う日があるとします。しかしある日には例えば「ミーティング」があるとします。だと、
❌ 家事、仕事、友だちと会う、ミーティング
と4つにするのではなく
家事、仕事、ミーティング
となにか一つを削ってでも3つに収まるようにするという予定の組み方です。見た目4つできそうでも、このように余裕を持って計画すると心にも余裕が出てきます。ぜひ慎みあるスケジュールを立てましょう。
刺激を求める繊細さん の長所
悪いことばかりに見えるこの「刺激を求める繊細さん」。しかし、制御できればものすごい才能になります。とくに、相反する2つの特徴をどっちも持っていることは海外でとても役に立ちます。まず、海外に一歩踏み出すという勇気ある行動と、思慮深く危険を考える繊細さがあるので、海外生活を有意義に送ることの助けになります。そして、外交的な人にも内向的な人にも共感することができ、友達の輪を、そして人脈を広げることができます。好奇心旺盛なので人懐っこく人に近づくことができ、繊細なので相手が考えていることをすぐに見抜くことができます。それで、外国人でも物怖じせずに近づき、その後、言語がわからなくてもなんやかんやでコミュニケーションが取れているなんてことがあります。私自身、悩みもつきものですが、多くの場面で海外生活の成功に自分の好奇心と繊細さが関わっていることを認めています。
もちろん、全てがこの3つに当てはめれば解決するわけではありません。とくに、自分は価値がない、死にたい、もしくは逆に、「自分は何でもできる」というような考えが頻繁に続くようなら、「うつ病」や「双極性気分障害」などの脳の病気が考えられます。そのようなときは無理せずに医療機関に相談してみましょう。
この記事では、海外生活者に多い、好奇心旺盛な刺激を追求していく性格と上手に付き合う方法をご紹介しました。今日考えた刺激を求めることや繊細なのは病気ではなく自分の特性です。そんな特性を善用できれば本当に嬉しいですね。