うつ病その他の精神疾患の原因になりうる日本人の多くが持つ「完璧主義」という性向。どのようなもので、どう対処すればいいでしょうか?
Việc gì tay con làm được, hãy làm hết sức mình !!
失敗なんて許されない!いつも完璧でなければいけないと思いますか?
どれだけ一生懸命頑張っても「またできなかった」という気持ちになりますか?
なにか注意されたとき「自分はだめだ」と思って受け止められませんか?
失敗したとき、自分はだめだ、出来損ないだ、価値がないと考えて攻めてしまいますか?
何かきちんとしたいとき自分がやらないと気が済まないたちですか?
失敗したくないので大切なことをズルズル先延ばしにしてしまいますか?
友だちを作ったり友情を保ったりするのが難しいですか?
10代の頃、同じようなチェックリストに出会った私、思い当たるフシがいくつかありました。その後、このコラムは次のように続きます。
この中でどれかに当てはまったならあなたは「完璧主義」の傾向があるかもしれません……
完璧主義とは
完璧主義とは、高すぎる理想を追い求めたり、何をしても満足考えられず自分を責めてしまったりする精神傾向のことです。
もちろん、目標を追い求めたり、今の自分に甘んじず向上していこうとしたりするのは大切なことです。しかし完璧主義者はその基準が極端に高く、いつも失敗しないかビクビクしながら毎日多くっています。
また、失敗を恐れて何もしなくなり、新しいことへの挑戦がなくなってしまいます。
更に悪いことに、周りの人たちも自分の高い基準でさばいて批判的になってしまいます。そんな怖い人と誰も一緒にいたくありませんね。結局友達を失ってしまいます。
これでは毎日生きていくだけでも戦争……ストレスがどんどん貯まり、うつ病や摂食障害などの原因になってしまいます。
言語学習や海外生活の大敵
こう完璧主義といわれてもあまりピンとしませんが、実は日本の多くの人はこの完璧主義の傾向を持っていると言っても過言ではありません。
コンビニの親切丁寧な対応
クラクションを鳴らさなくても成り立つ交通
時間ぴったりにやってくる電車
何も言わなくても察してくれる友達
当然に思えるかもしれませんが、これ、一歩日本を出ると異常なほどすごいことだとわかります。そんな異常に高い目標を毎日「あたりまえ」という言葉にそって頑張っている私達……これ、完璧主義と言えませんか?
そんな私達が一歩海外に出ると、その「あたりまえ」をほとんどの人がやれていないことに気づきます。それが仕事の部下だったら……いらいらがずっと募って……プツンと倒れてしまうことがあるんですよね……
そしてもう一つ、中学高校の英語の授業を思い出してみてください。一番最初の文字を大文字で書かないだけで「バツ」、一番うしろの点がないだけで「バツ」!!発音も文法も完璧が求められます。
そんな私達が外国人とであうとき……
えっと、あれは過去だから ed をつけて……いや、不規則変化だっけ?いやまてよ、これって完了系だったな……ってかこんな発音ならカタカナ英語だ……あーーもーー恥かくくらいだったらしゃべらないでおこ!!!
そう、失敗を恐れて話すこともせずスルーしてしまうんです。
わたしも昔、失敗を恐れて「私、日本だけで十分だから……」と言い訳をして英語を勉強しないことを正当化しているきらいがありましたね……
完璧は無理
多くの成功へのチャンスを摘み取り、人を精神病へと貶めてしまう「完璧主義」。しかし、うまくコントロールできれば、大きなことを成し遂げることができる「頑張り屋さん」になることができます。どうすればいいでしょうか?
まずは現実に向き合いましょう。つまり……
完璧は無理!!
これです。100%無理です。
ある文献ではそのことが、ずっとジャンプしていればいつか空を飛べると信じてずっと頑張っている人に例えられていました。私達が生身で飛ぶことも、物事を完璧に行うことも、人間の構造上不可能です。
成功とはなにか?
いつも誰かと比べて上にいなければと気がすまないでしょうか?みんなから気にられないと自分はだめだと思いますか?
でも他の人と比べて自分を評価していたのでは、やっと上になったと思ってホッとしていてもすぐにまたデキる人がやってきてあなたを追い抜かしていくことでしょう。
成功とは他の人の上に行くことではなく、自分にできる最善をつくすことです。
現実的な考え方をする
私達の目標は、自分の能力と限界を考えに入れなければなりません。高すぎる理想というのは良いものではなく思い上がりの現れということができるかもしれません。
それであなたも、自分の目標を見直してみませんか?
例えば、言語の学習で目標を立てるとします。
「その国のネイティブの人達と同じくらいの言語力を目指す!!」なんてのは絶対に無理です。
では、「会話が沈黙したときあせらずニコッと笑顔を送ってみる」なんてどうでしょうか?案外難しいですよwww
完璧でなくベストを尽くすようにしましょう。
肩の力をぬきましょう
楽器を弾くなど、自分の得意ではないことにチャレンジすることは完璧主義を打開するのに役立ちます。私ごとですが、高校は普通科理系、周りからも「お前は文系はむいていない」と言われていたので文系科目は苦手なんだと思いこんでいました。
そんな私が語学を行うようになり、案の定たくさん失敗しました。でも、その失敗をだんだん違う視点で見れるようになっていきました。今でもベトナム語は片言ですが、それでもみんなを笑顔にできています。
あなたも、気楽に構えてみることができるかもしれません。そうすれば、間違いは物事を学ぶ一つの過程に過ぎないことがわかりことでしょう。あなたも、自分を笑えるほどの心の余裕を身につけられるでしょうか。
比べる自分 VS ベストを尽くす自分
いかがだったでしょうか?
この記事が面白かった!そうおもったら……
あるがままの自分に心から満足する……
私を含め多くの日本人にとっての課題ではないでしょうか?
高い理想、完璧を求めるのではなく、
自分のベストを尽くす
このことを目標にしていきたいですね。