中国語の「こわい」: 可怕 恐怖 怕 害怕 恐惧 恐怕の違い【感情、気持ちを表す言葉】

中国語で「こわい」はどう言えばいいでしょうか? 「恐い」「恐れる」「恐らく」という意味の中国語である「可怕」 「恐怖」 「怕」 「害怕」 「恐惧」 「恐怕」の意味や違い、使い方を取り上げてみたいと思います。

地震ってこわい

かえるってこわい

この服なんかこわ～い

今の言葉、こわいよ～

わたし、佐藤先輩はこわいから

「かわいい」と「こわい」を制すればレディーストークを制すことができる なんて誰かが言ってました。それくらいよく会話で使う「こわい」という言葉。

でも、こわいって調べるといっぱい言葉が出てくるんですよね。中国語の 「可怕」 「恐怖」 「怕」 「害怕」 「恐惧」 「恐怕」 って見た感じ似ていて違いが全然わかりません。どうやって使い分けたらいいですか??

中国語学習者なら一度は疑問に思ったことがあると思います。中国語、恐い関連の言葉多すぎ問題ですｗｗｗ

「可怕」 「恐怖」 「怕」 「害怕」 「恐惧」 「恐怕」

これらの違いって何? って聞かれたらどうお答えしますか?

では簡単にまとめましょう!!

簡単に言うとこのように分類することができます。

可怕 恐怖 : 形容詞 「怖い」

可kě怕pà

恐kǒng怖bù

この2つは「形容詞」です。可怕と恐怖は なにかの物や他人が怖いということを示す形容詞です。気持ちを示すためには使いません。

可怕のほうが口語的で軽い感じで使われますね。

虫子太可怕了。

老板很可怕。

这部电影太恐怖了。

最近では「恐怖」という言葉の原意を弱体化させてびっくりしたときに使われることがあります。日本語の「恐るべし」「やばい」に似ているかもしれませんね。

你nǐ看kàn看kàn，他tā这zhè是shì背bēi了le多少duōshao字zì啊a。更gèng恐kǒng怖bù的de是shì，他tā是shì一yī天tiān就jiù把bǎ这zhè么me多duō东西dōngxi全quán都dōu背bēi下来xialai的de。
彼がどれくらい単語を暗記したか見てご覧よ。もっとやばいことに、彼は一日で全部暗記したらしいよ。

あ! YouTubeも見てくださいね!!

怕 害怕 恐惧 : 動詞 「怖がる」

怕pà

害hài怕pà

恐kǒng惧jù

これらは、気持ち、人の心の状態を示す言葉です。動詞として使います。「怕」や「害怕」は口語で軽く使われるのに対し、「恐惧」はより程度が重いときに使われます。

我wǒ怕pà敌dí人rén。
敵を恐れる。

她tā害hài怕pà虫子chóngzi。
彼女は虫を怖がる。

对duì恐kǒng怖bù活huó动dòng感gǎn到dào恐kǒng惧jù。
テロをおそれる

恐惧 はもっぱら「对～感到恐惧」という形をとって表現されます。

ところで、前の記事でも考えましたが、「怕」は「苦手だ」という意味でも使われます。

恐怕 : 副詞 「おそらく」

恐kǒng怕pà

最後に出てくる「恐怕」は仲間はずれです。「恐い」という意味はありません。日本語に訳すと「たぶん」「恐らく」という意味で、なにかマイナスな、ネガティブな予想をするときに使われます。

明míng天tiān要yào下xià雨yǔ，我wǒ恐kǒng怕pà不bù能néng去qù了le。
明日は雨だから、私多分行けないわ

我wǒ受shòu伤shāng了le，明míng天tiān的de比bǐ赛sài我wǒ恐kǒng怕pà无wú法fǎ参cān加jiā了le
怪我しちゃった、明日の試合には出れそうにないわ

「也许」との違いは、もっぱら嫌な予想で使うことです。それで、他恐怕高兴。这件事恐怕变得好一点 こんな感じでは使わないということですね。「恐怕」だけは別の意味ということをぜひともおさえておきましょう。

違いをおさえよう!!

それでは最後にもう一度!

やった、これで間違いなく使い方を覚えられるわ!!

そうですね。中国語会話では 害怕 や 可怕 といった言葉は本当によく使われます。ぜひ今日の基本を抑えて、あなたの感じた怖さをみんなに伝えてみてくださいね!