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中国世界遺産の代名詞:兵馬俑

2017年の春、中国の西安に行く機会がありました。西安といえば、中国の古都:長安。歴史の授業で必ず学ぶ都市です。この記事では、西安の遺産の中でも最も有名な兵馬俑についてリポートいたします。

長安:中国の古都

西安の歴史についてウィキペディアを見ると

古代より政治の中心地として西周から秦、漢から隋、唐の都城と十数の王朝の都として千年の歴史を有す古都である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E5%AE%89%E5%B8%82

このような説明がありました。歴史の舞台となってきた西安。今でも数多くの遺跡が残っています。

私がこの春訪れたのは、そんな遺跡の中でも最も有名な兵馬俑というところです

 

秦の始皇帝の墓

 

数千年前、大きな中国を統一した男がいました。彼は中国統一を果たした後、自らを最初の皇帝:始皇帝と名乗りました。

財産、権力、地位を欲しいままにした実力者、始皇帝。しかし、彼はある一つの敵には太刀打ちできませんでした。

それこそが、死です。

 

中国大陸を統一するだけの力がありながら

死に対する彼の知識は

儚くも、当時の迷信を頼りにするばかりでした。

 

この地の何処かに、不老長寿の薬なるものがあるという迷信を信じ

何百人という家来を海の向こうに渡らせた

死後、自分は不滅の霊となるという迷信を信じ

死後に快適に暮らしたいと、自分の墓の下に大規模な地下宮殿を建造した

そんな彼が

死後もみんなに囲まれて生活したいと願い

建造したのが兵馬俑

兵馬俑とは土器でできた兵隊をかたどった人物像です

この兵馬俑博物館からは何百体という兵馬俑が発見されています

しかも驚くことに、一つ一つの兵馬俑は

すべて顔が違います。

これはつまり一つ一つには全て現実の人のモデルがいるということ。

死んでも一人でいたくない。みんなでいたい。

権力者始皇帝からは考えられないような発想ですが

人間って結局そんなものなんでしょうか。

 

力の限りを尽くす

あれ程の栄華を極めた権力者でも

死という現実に

常に怯え

結局勝つことはできなかった

なんか儚いですね

 

秦の始皇帝より更に1000年ほど昔に生きたある賢王はこのように述べました。

「あなたの手のなし得るすべてのことを力の限りを尽くして行なえ。[墓]には,業も企ても知識も知恵もないからである」

この言葉から私自身、自分の人生を有意義なものとするため力を尽くしたいと気付かされました。

 

兵馬俑観光について

最後に兵馬俑観光の情報をお伝えします

費用は150元(約2500円)と少し割高。歴史に興味ない人たちからはよくブーイングを聞くのですが、私は中国のスケールの大きさに感動を覚えました。

西安の市内から少し離れていて、バスで小一時間くらいかかります。

中国の世界遺産の代名詞:兵馬俑。歴史の風を感じながらゆっくり物思いに耽るのはいかがでしょうか?

ぜひあなたも兵馬俑をトラベっちゃってください!!

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  • この記事を書いた人

俊教授

言語、文化、アイデンティティ、未来を越えた夢の実現を願う仲間たちとともに台湾高雄で海外移住の研究を行っています。

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