ベトナム語を学んでいると、似たような代名詞がいくつか出てきます。その中でも「nó」と「đó」は混乱しやすいポイントです。この記事では、これらの代名詞の使い方の違いを具体例を交えて解説します。
1. 「nó」の使い方
「nó」は、第三者を指すカジュアルな代名詞で、動物や物、さらには人にも使われます。特に動物や物を指す場合が多いですが、友人同士の会話など、カジュアルな状況では人間に対しても使うことができます。ただし、フォーマルな文脈では避けられることが多く、親しみを込めた表現として捉えられます。
例文:
- Con mèo nó đang ngủ.
 (その猫は寝ている。)
 → ここで「nó」は猫を指しています。
- Nó không muốn đi học.
 (彼/彼女は学校に行きたくない。)
 → この場合、「nó」はカジュアルに人間を指す代名詞として使われています。
2. 「đó」の使い方
「đó」は英語の「that」に相当する指示代名詞で、特定の物や人、場所を指すときに使います。「đó」は既に言及された物や少し離れた対象を指す場合に使われます。また、視覚的に確認できる物や人に対しても使用されます。
例文:
- Cuốn sách đó rất thú vị.
 (その本はとても面白いです。)
 → 特定の本が言及されているので、「đó」が使われています。
- Cái ghế đó là của ai?
 (あの椅子は誰のものですか?)
 → 「đó」は視覚的に認識できる対象を指しています。
3. 「nó」と「đó」の違いを理解するための練習問題
これらの代名詞の使い方を確認するため、以下の練習問題を解いてみましょう。
問題: 「nó」か「đó」を選び、空欄に正しい代名詞を入れてください。
- Con chó của tôi thích chạy quanh nhà. _____ là một con chó rất ngoan.
 (私の犬は家の周りを走るのが好きです。_____はとてもお利口な犬です。)
- Cuốn sách _____ bạn tặng tôi rất thú vị.
 (あなたが私にくれた本はとても面白いです。)
- Tôi không thích cách mà _____ nói chuyện với tôi.
 (私は_____が私に話す方法が好きではない。)
- Cái bút _____ là của bạn phải không?
 (そのペンはあなたのものですか?)
- Khi tôi gọi tên, _____ không trả lời.
 (私が名前を呼んだとき、_____は返事をしなかった。)
4. 解答
- a) nó
 → 犬などの動物を指すとき、カジュアルに「nó」を使います。
- b) đó
 → 特定の本を指しているので「đó」を使用します。
- a) nó
 → 会話の相手が第三者で、カジュアルな文脈なので「nó」を使います。
- b) đó
 → 「そのペン」と特定の物を指すので「đó」が正解です。
- a) nó
 → 特定の第三者を指しており、カジュアルな表現です。
「nó」と「đó」の違いをしっかりと理解することは、ベトナム語の自然な会話をスムーズに進めるために重要です。この記事を参考に、ぜひ使い分けを練習してみてください!
 
		
	
 
		
 
		