清朝の妃について話すと、多くの人がまず思い浮かべるのは西太后(せいたいこう)こと慈禧太后(しきたいこう)です。次に、光緒皇帝(こうしょこうてい)に寵愛された「珍妃(ちんひ)」が思い出されます。しかし、珍妃の最後は悲惨で、西太后に追い詰められて井戸に飛び込んで亡くなりました。でも、知っていましたか?珍妃には2歳年上の姉「瑾妃(きんひ)」がいたのです。今、故宮(こきゅう)で展示されている「翠玉白菜(すいぎょくはくさい)」は、瑾妃が嫁ぐときに持ってきた嫁入り道具です。二人は同時に宮中に入り、光緒帝の妃となりましたが、その運命はまったく異なるものでした。瑾妃は容貌で妹に及ばず、皇帝の寵愛も受けませんでしたが、一生裕福に暮らし、穏やかに生涯を終えました。