中国の歴史

小学生でも分かる三国志 その2 戦乱の時代の幕開け: 劉備、関羽、張飛の初陣

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中国の歴史「三国志」。中国の英雄、劉備、関羽、張飛はどのようにして戦いの渦に巻き込まれてゆくのでしょうか。三国志をわかりやすく解説するシリーズの第2ページです。新解釈三国志を見に行く前に、三国志の流れを知っておきましょう!!

【前回のあらすじ】

小学生でも分かる三国志 その1 中国の英雄たちの登場

12月11日から「新解釈三国志」が始まりますね。中国の歴史といえば「三国志」ですよ。でも三国志、名前だけ知っていて内容まで走らないという人が多いのではないでしょうか? 一連の記事を通して、三国志とはどんな話何かを見てみましょう。

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内部でグズグズに腐った漢王朝。民の怒りは爆発し、謎の宗教団体が反乱を起こします。反乱を鎮圧すべく、中国全土から勇者が集められました。曹操、劉備、関羽、張飛。その勇者たちは後に、群雄割拠の三国時代を作り出してゆくのです。

怪物董卓出現!!

謎の宗教組織の反乱である「黄巾の乱」は鎮圧されました。しかし、事の根本原因はなんにも解決していません。そう、漢王朝の腐敗はなくなってはいないのです。

前回の記事でもお伝えしたとおり、「外戚(皇帝の妻の家族)」と「宦官(皇帝の女を世話する役人)」とが、互いに権力を握りたいと思って泥沼に闘いを続けています。

「黄巾の乱」を鎮圧することに成功した、外戚の人「何進(かしん)」。しかし彼に抵抗する人がいました。それが、宦官の中でも最強の10人グループである「十常侍(じゅうじょうじ)」とそのリーダー、「張譲(ちょうじょう)」です。

十常侍は何進をだまし討ちで殺します。

何進が黄巾の乱を鎮圧するために集合した官軍のリーダーとなった袁紹。袁紹は権力が大好き。でも何進が死んでしまったので、自分の権力が危ない状態です。それで袁紹は十常侍を潰すことにします。そして袁紹は宦官を虐殺します。

そして袁紹は、自分がリーダーになりたいので、中国全国の勇者に集まるように集合をかけます。このときとんでもない怪物がやってきます。これが「董卓(とうたく)」

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dǒngzhuó

です。

化け物と野獣 董卓と呂布

張譲十常侍たちが殺されるのを見て逃げます。そして逃げる時に二人の皇帝の王子を連れていきます。

袁紹は焦ります。このときすでに皇帝は死んでいたので、張譲が連れている子供のうち一人は次の皇帝となるはずだからです。なんとしてでも張譲を探そうとします。

逃げる張譲。その前に現れたのが、怪物 董卓でした。

董卓は冷酷にも張譲を殺します。そして二人の王子のうち、使えそうな方だけを生かして連れていきます。そして洛陽の王宮に乗り込みました。

董卓は、優秀な戦士として一人の男に注目しました。それが、「呂布(りょふ)」

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です。呂布はイケメンにして最強無敵。 しかし仁義や軍略はない ハートやブレインはない ただただ無敵、そんな男でした。董卓は言います。

「俺の家来になれ」

呂布は「家来になったら何をくれる」と聞きます。董卓は、

「俺の赤兎馬をやろう」と答えます。赤兎馬(せきとば)とは、真っ赤な汗をかき、とんでもない速さで走るものすごく強い馬です。しかし強すぎて誰も乗れない、董卓しか乗れない馬でした。

「赤兎馬をやる」

こう言われた呂布は、なんの仁義もなく主君を殺して董卓の配下になります。

そして、董卓は暴虐の限りを尽くします。 いう事聞かないやつを殺す 何かあったら呂布を出す、周りはただただ董卓に聞き従うのみです。

袁紹はびっくりです。なんとしてでも董卓を倒したい、それで袁紹は反董卓連合を結成しようと各地から勇者を集めます。そして董卓に戦いを挑みます。

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劉備、関羽、張飛の初陣

袁紹は反董卓連合を結成。董卓をなんとしてでも倒したい。

それを迎え撃つべく、董卓は華雄(かゆう)という部下を送り出します。

袁紹は反董卓連合は、今回孫堅(そんけん)という人が指揮を取りました。これは、後に三国時代の三人の皇帝の一人となる孫権(そんけん)のお父さんになります。(漢字の読み方が一緒なので紛らわしいですが……)

孫堅は、華雄の軍に対していい戦いをします。しかしここで予想外の問題が生じます。なんと、ご飯が届きません!

これは、食料調達係だった「袁術(えんじゅつ)」というやつの仕業でした。

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袁術は袁紹の親族にあたるのですが、腹黒い猿野郎。彼は、孫堅だけに手柄を立てさせたくないという理由だけで、ご飯を届けない事にしたのです。

腹が減っては戦はできぬ。孫堅は撤退することになります。

ここで華雄 「一騎打ちをしよう。だれかやるやつは出てこい」。このように、反董卓軍をバカにします。誰を出そうか悩んでいると、そこに劉備の家来 関羽

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その様子を見ていた曹操。「あいつは骨がありそうだ」と勘付きます。そして酒を入れて「関羽、ちょっと酒で温めてから行ったらどうだ」と勧めます。

関羽は「ありがとうございます。そのままお持ちください。冷めないうちに戻ってきます」。こういって……

関羽は一瞬にして華雄を倒し、本当に冷めないうちに帰ってきて、酒を一気に飲みほしました。

これが関羽のデビュー戦でした。

華雄が負けてしまい、董卓はとうとう呂布を出します。呂布はその通称を「飛将」といいます。まるで翔ぶが如く敵を攻略するからです。

ここでも関羽が出ていきます。しかし呂布は関羽だけで倒せる相手ではなかった。それで、劉備と張飛も参戦します。しかし三人がかりでも倒せない。

そうこうしていると董卓は呂布を自分のもとに戻します。そして董卓は都洛陽を焼き払い立ち去ります。董卓はその後、本拠地を洛陽から長安に移しました。

玉璽

洛陽は焼き払われ多くの死者が出る残忍な事件となります。事件の後、孫堅は井戸の中から、宮廷で働いていた女官の死体を見つけます。するとそこから謎のはんこが発見されるのです。そのはんこは、皇帝の「玉璽(ぎょくじ)」でした。

玉璽とは、歴代の皇帝に受け継がれた印です。この玉璽を持っているということはそのものが皇帝であることを示すものでした。

このことについて、袁紹のもとに部下から報告があります。 何やら孫堅が玉璽を手に入れたらしいという報告です。

「孫堅、玉璽持っているのか?」

「いいえ! 何を仰るのですか!!」

といってしらばっくれたまま孫堅は帰ってしまいます。

董卓の最後

暴虐の限りを尽くす董卓。董卓の城の中ではたらく部下たちでさえ、ヒヤヒヤしながら働いていました。

その中に王允(おういん)という家来がいました。「このままでは化け物に使えたと歴史に汚名をのこすことになってしまう。かと言って董卓を止めることはできない。どうするか……」

そのとき、王允が大切に育てていた養女の「貂蝉(ちょうせん)」

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貂蝉は絶世の美女として知られていました。

貂蝉はいいます。「私に考えがあります。私はこの美しさを武器にこの国を救います」

貂蝉はまず呂布に近づく。呂布は貂蝉が好きになる。次に董卓のところに近づく。董卓が貂蝉を好きになる。それを呂布に言いに行く。「董卓にひどい目に合わされました」

結果、呂布は怒ります。怒った呂布は董卓をだまし討ちして殺してしまいました。

玉璽の行方

玉璽を持つ孫堅。しかし孫堅ははその後伏兵にやられて急死します。その子供 孫策(孫権の兄)が引き継ぎます。彼は、袁術のもとに身を寄せていた。あの袁術猿野郎です。

「そろそろ国に帰りたいので兵を戻してください」

「孫策、ちょっとタダで戻すことはしないよ」

ということで孫策は玉璽を取り出します。

「よし、玉璽です」

「おい、もってたのかよ! もう兵隊持って帰っていいよ!」

袁術がとうとう玉璽を手に入れるのです。

孫策 あんな小物に玉璽を使いこなせない 幸いって孫策は去っていきます。

袁術は玉璽を手に入れて、調子に乗りに乗ります。彼は言います「玉璽があるから私は皇帝である!!」 。急に彼は皇帝を名乗りだします……

次回に続く!!

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