中国の歴史

小学生でも分かる中国史: 皇帝と戦乱 激動の歴史

中国の歴史を小学生でも分かるくらい簡単にざっくり勉強してみましょう。中国の歴史は日本の歴史にも大きく影響を与えています。中国の歴史は良い国際教養となり、これからのビジネスや国際関係に役立っていくことでしょう。

おしながき

中国史の特徴 ワントップ体制

中国史の特徴、それは英雄、ヒーローをもって統治してきた場所です。人でもって統治してきたということです。皇帝というワントップ体制で統治してきたわけです。これは他の場所と一線を画す特徴でした。他の場所は例えば……

  • インド : ルールで統治。カースト制度 階級制度で民をコントロール
  • イスラム: 宗教で統治 宗教で民をコントロール
  • ヨーロッパ: 皇帝VS教皇 宗教と英雄で入れ替わり

このように、ルール、英雄、宗教、何を中心に置くかで統治の仕方は様変わりします。その中で中国は、英雄を中心に統治するという形を取り続けることで特異な場所となっていきます。

中国王朝の覚え歌 中国語発音バージョン【アルプス一万尺の替え歌】

高校のときに勉強した中国王朝のアルプス一万尺の替え歌で覚える覚え歌。中国語の発音だとどうなるのでしょうか?歌詞を作ってみました!!

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中国の王朝についてはこちらの覚え歌の記事を書きましたのでこちらもご覧くださいね!!

中国の文明

中国では2つの大きな文明を生みました。黄河文明長江文明です。黄河、長江はの名前。

上は黄河、下は長江です。ここで中国の機構ですがざっくりと……

  • は寒くて乾燥。小麦が主食。
  • は暖かくて湿潤。米が主食

このように栄えていきます。さてさて、米を作っていると、だんだん小さな村ができていきます。そして村がだんだん大きくなります。そして大きくなった村を集めたのが……

あ! YouTubeも見てくださいね!!

殷 (いん)

殷という国です。殷は今の中国の教科書では「商」とも呼ばれている国です。

殷は最後残念な滅亡の仕方を遂げます。最後の王は「紂王(ちゅうおう)」といいます。しかし、紂王の「紂」という字は後の人がつけたけなし言葉です。なぜかというと、紂王は、妲己(だっき)という絶世の美女に溺れてしまったのです。物凄くシンプルな問題で失脚します。

この紂王が女で失敗したことでできた言葉が

酒池肉林(しゅちにくりん)

です。

殷をを打ち破ったのが……

周(しゅう)

しかし周も結局女に溺れて潰れます。物凄くシンプルな失敗でこちらも潰れます。そして周王朝も腐敗して潰れていきます。

そこで始まるのが

春秋戦国時代(しゅんじゅうせんごくじだい)

これは乱世です。このあとの中国の歴史でも、でかい王朝のあとは乱世、王朝、乱世でサンドイッチ状態で中国の歴史は続きます。このあと乱世は赤字で記していきますね。

乱世でものすごい数の国ができます。それで戦って戦って、だんだん固まっていって、7つになっていきます。戦国の七雄といいます。その中の一つの国、一番西側にあった田舎の国が「秦」でした。

秦(しん)

田舎の国「秦」。それがまさかの中国を統一する、それが漫画「キングダム」の物語ですね。秦の王「政」は、中国を統一したあと自分の名を「始皇帝(しこうてい)」と改めます。

秦の始皇帝(しんのしこうてい)

ここで皇帝という言葉が出てきます。それまでも「皇」と「帝」という言葉があり、どれも王様の意味があったのですがそれぞれニュアンスが違う2つの言葉がありました。それでこの2つよりめっちゃ最強の言葉を作りたいということでキングオブキングという感じで「皇帝」という言葉ができたのでした。

ここで、「王」と「皇帝」の違いというのがわかります。

  • 王: 一国のリーダー
  • 皇帝: 王たちを支配するもの。たくさんの国を支配するもの

その皇帝のはじめとして自分の名前を「始皇帝」としたのです。

孔子(こうし) と儒教(じゅきょう)

この春秋戦国時代に出てきたのが「孔子(こうし)」という人です。

春秋戦国時代にいろんな学問が出てきました。なぜかというと、戦国時代で戦いが続く中、各国の王様たちは、どうすれば良い国にできるのか、どうすれば強い国にできるのか、アドバイスがほしいと思いました。そこにたくさんのコンサルが出てきたんですね。それを

諸子百家(しょしひゃっか)

といいます。孔子はその中で「儒教」という学問を作りました。儒教は要するに、戦いとか暴力とかじゃなくて、上のものを敬う、徳を積むということで良い国を作りましょう、というものです。日本でも今でも、「年功序列」とか「先輩後輩」とかありますね。あれは儒教の考え方の影響です。

諸子百家、百人の専門家と言われる通り、もちろん儒教の他にも色んな考え方やコンサルがありました。始皇帝は中国を統一したあと、いろんなコンサルの中で儒教ではなく法家を取りました。法家とは、良い法律や制度を作って良い国を作りましょうという考え。始皇帝は乱世をくぐり抜けた男、力で制圧していったからあんまりハートってわからないんですよね。それで始皇帝は法家をもとに国を作ります。そして、自分のモットーとは違う儒教に対して弾圧を加えていきます。それを、

焚書坑儒(ふんじょこうじゅ)

といいます。焚書は儒教の本を火で焼くこと。これでもひどいのになんと、「坑儒」つまり儒教家を穴に埋めたんです。始皇帝は敵の侵入を防ぐために万里の長城を作っていきます。きっと乱世が怖かったのでしょうね。しかし急激に国のシステムを変えすぎたせいで、反乱が生じてしまいます。そんなこんなですぐに秦は滅びます。せっかく中華をあんだけ頑張って統一したのにすぐに滅亡。しかし秦が作った国の仕組みはその後の皇帝も習っていくのです。

その後に出てきたのが……

漢(かん)

「漢」は漢字の漢、漢民族の漢ですね。中国の繁栄の最初です。秦の礎に則った結果、漢は大繁栄を極めます。最初の「前漢」は途中で一回フェードアウトして「新」という国ができるのですがまた持ち直して「後漢」となり長きに渡り繁栄を極めます。

漢は栄に栄えてローマ帝国とも戦いをしています。また漢はシルクロードによる貿易によってものすごく栄えます、ヨーロッパの文化もはいっていきます。

劉邦(りゅうほう)

漢を作ったのが劉邦(りゅうほう)。劉邦はスーパースター。「秦」がボロボロのときに反乱軍ができたのですが、その中の有力候補でした。反乱軍には項羽という人がいて、最初は項羽のほうが上、力も頭もすごくて、しかも身分も上。それに比べて劉邦はスペックはかなわないのですが、人望がものすごい男でした。

劉邦と項羽は最後に戦います。そのときに出きた言葉が

四面楚歌(しめんそか)

劉邦の国は漢、項羽の国は「楚」。最後劉邦は項羽を追い詰めます。それでもなんとか頑張ろうとする項羽。そのときに劉邦は、項羽を取り囲んだ自分の兵士に、項羽の故郷の歌、その歌を歌わせます。項羽は自分の味方がみんな裏切って劉邦の方についたと勘違いします。心理的ダメージを受けた項羽は敗北したのでした。

そんな劉邦は、秦の急激な国造りではなく、国を分割して、地方は地方で自由な統治ができるようにして反乱が起きにくい国造りをしていきます。

そんななか、漢でできた恐るべき制度、それが……

宦官

殷も周も女性問題で国が滅びましたね。どれだけ強い国でも、スキャンダルによってすぐに国は滅びてしまう。特に家来が王様のお妃たちと関係を持って、子供ができたら国家転覆の危機となります。それでエリートが女性問題を起こさないようにしたいと考えます。それで、役人たちの中から、皇帝の側近にしてやるから、その代わり女性と関係を持てないようにする、男性の生殖器を切除するという人材が生み出されました。それが宦官です。文献によるとあまりの痛みによって絶命するということもあったようです。しかし、権力を得るために甘んじて側近になりたいという人が出てきます。

ところが、これほどの犠牲を払っている宦官たち、彼らの出世欲、権力欲は半端ではありません。その恐ろしさが恐ろしすぎてライバルをすべて倒して、宦官だけがコントロールする制度を作り、皇帝に甘い言葉を言ってとりいって、国の全権力を支配するようになります。

それによって大帝国 漢が滅びるのです。

三国時代(さんごくじだい)


(C) 新解釈三国志

そしてここから乱世がはじまります。この乱世が生んだ3人のスーパースター、それが

曹操(そうそう)、劉備(りゅうび)、孫権(そんけん)

です。残虐な天才曹操、人徳の劉備、エリートの孫権。この三人が中国を3つに分けた、それが三国時代です。

小学生でも分かる三国志 その1 中国の英雄たちの登場

12月11日から「新解釈三国志」が始まりますね。中国の歴史といえば「三国志」ですよ。でも三国志、名前だけ知っていて内容まで走らないという人が多いのではないでしょうか? 一連の記事を通して、三国志とはどんな話何かを見てみましょう。

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三国時代は話すと長くなるので、こちらの記事でまとめました!!

しかし三国で戦いっていてみんな疲れてきて、最後は曹操の国、魏の部下が国を掠め取って天下を取ります。

晋(しん)

こうして晋の国ができます。です。しかしここで別の敵が現れます。三国時代の乱世で、戦争に次ぐ戦争、内乱に次ぐ内乱で人口は減少、全然外のことを考えていませんでした。すると周りから異民族が万里の長城を乗り越えて攻撃してきたのです。これで……

五胡十六国時代(ごこじゅうろっこくじだい)

五胡十六国という状態になります。これは5つの異民族が16個の国を作ったという意味です。

その中で異民族によって「北魏」というしっかりめの国まで作られていまします。ここで中国は北と南でバッチリ分かれます。これが……

南北朝時代(なんぼくちょうじだい)

北は異民族の国である「北魏」、南は漢民族の国という形になります。しかしここで思い出してください。南のほうが気候がいいんでしたね。暖かくて湿潤で、米の栽培ができました。だからちょっと南は豊か。それでなんとかなっていました。

そこに現れたのが……

随(ずい)

そして随の皇帝「文帝」、文帝は異民族を蹴散らして中国を統一し、まるで秦の始皇帝の再来のような中央集権制度を敷きます。文帝は仕組みを作ります。それまではワントップの暴力で抑えていましたが、文帝は良いルールを決めることに力を注ぎます。そんな文帝が作った制度が

均田制

田んぼをみんなに分けて、みんなが働いて得た利益の何%かを国に貢ぐというシステム、今の租税のシンプルなやつを作りました。

さらに、今まで役人を選ぶとき誰かの推薦をもって選んでいたのを変更して、テストで役人を決めることになりました。それが、科挙(かきょ) です。ルールによっていい人材を集めいい国にしようとした名君が文帝でした。

しかし次の代の煬帝という皇帝は馬鹿でした。バカでバカで随は短く滅びます。何をやったかというと、

長江と黄河をつないで運河を作ろう! → 予算オーバー

異民族を攻めよう! → ボロボロで帰ってくる

煬帝 の煬 は焼き尽くすという意味でのちの人がつけたニックネームです。煬帝は国を焼き尽くすかのようにボロボロにして、随は滅びることになります。

そこで出てきたのが

唐(とう)

唐の李世民という皇帝は優秀でした。李世民はもっと高度な制度を作り、それが「律令制」と呼ばれました。律は「法律」、令は「罰」という意味です。そのうえで、三省六部という今の省庁のようなものを作りました。唐はルールによって良い国造りを行います。この唐のシステムがあまりにも良かったので、日本は遣唐使を遣わして学びに行かせたわけです。

しかしいいところもあれば悪いところがある、均田制のなかでも勝手に田んぼを売り買いする人が現れます。そうやって均田制が崩壊して力を持つ人が出てきます。中央集権だとコントロールが難しいので分権したのに、分権でパワーバランスが崩れてまた唐は滅びます。

唐が滅びるとまた乱世です。この乱世が五代十国といいます。

五代十国(ごだいじっこく)

またまた乱世になった中国。そして乱世の中で異民族が攻めてきます。遼とか金とか言う異民族の国がやってくるのです。

ここで面白いのが、漢民族の国である「宋」は異民族に武力で対抗するのではなく、お金を渡そうとしました。お金を納めて責めないでと言ってバランスを取っていました。

しかし財政は圧迫していきます。その後来ました。スーパーバイオレンス帝国、それが

チンギス・ハンはすべてを飲み込み大帝国を築きます。ロシアからドイツまで勢力を広げます。そしてチンギス・ハンは子どもたちに領土を分割させます。そしてその中で「元」というのはあくまでチンギス・ハンの子孫の一人であるフビライ・ハンが収めている地域の名前なのです。チンギスグループの一つが中国全土を収めているというものすごい状態になったのです。

元はどう滅びたのでしょうか。元の権力者はすべてのものに勝利を収め何も恐れるものがないように見えました。しかし最後に彼らが恐れたのが「死」でした。その死への恐怖から彼らは宗教にのめり込んでいきます。チベット仏教にすがり、豪華な寺を建てて、宗教にガンガン寄付して財政崩壊、元は弱体化します。その後できたのが……

漢民族の男で朱元璋(しゅげんしょう)という人がいました。朱元璋はもともとホームレスでした。しかし出世に次ぐ出世で中国の皇帝となってしまいます。そしてできた漢民族の国、それが「明」です。明の時代中にいろんな出来事がありました。万里の長城を改修し、それだけでなく、元号、皇帝の周りに秘書官をつけそれを内閣と呼ぶ、このように今の日本に通づる仕組みを作ります。

しかしここでもう一度異民族が来ます。ちょっと前に出てきた異民族である「金」の異民族の人たちががもう一度攻めてきます。そして今度は金は乗っ取りに成功します。

そして「清」という国が出来上がります。

中国といえばこの特徴的な髪型を思い浮かべる人もいるかも知れませんね。あの有名な髪型は「辮髪(べんぱつ)」といいます。この辮髪は、清を作った異民族の髪型でした。

中国の民族衣装 チャイナドレス(旗袍)と漢服【チャイナドレスは少数民族の衣装!?】

海外に行けばその地の民族衣装を愛でる楽しみがありますね。中国の伝統衣装といえば、チャイナドレス……と思われがちですね。しかし、日本人が考える中国の伝統衣装と中国人の考える伝統衣装には違いがあるんです!?

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またいかにも中国と思われているチャイナドレスも、この清の異民族の服装です。

異民族が中国野南の地域までまるごと統治することは難しいと言われていました。しかし中国は良い皇帝が治めると良い国となるという場所です。清はなんと6人もの名君を生んだのです。ものすごく頭が良くて、漢民族に溶け込んで支配していきます。

その中で最優秀の皇帝が「康煕帝(こうきてい)」。康煕帝はとにかく勉強が好きで、むちゃくちゃ勉強して無茶苦茶知識が豊富で、しかも民に対して減税を何度も行い、その中でコントロールする、そんな名君でした。

しかしそんな名君を持つ清も少しづつほころびが見えていきます。走行しているうちにやってくるのが、イギリスなのです! 今度は海を超えて最強ボスが現れるのです!!

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