今年の春に、黄河の川下りと梨の花見物を行いました。黄河といえば中国文明を生んだ母なる河。雄大な流れに身を任せながら感じた事柄をリポートいたします。
母なる河が通る町
中国の方々は黄河を「母なる河」と呼びます。中国の数千年の歴史は黄河の水流と切っても切れない関係にあるからです。乾燥地域でも黄河の雄大な流れがあったため農耕生活を送ることができました。
このとき私が行ったところは中国内陸の小都市、蘭州。甘粛省の「省会」、日本で言えば県庁所在地のような都市です。人口は400万人くらいで中国の他の都市と比べたら小さな町です。
地図で見ると、中国のど真ん中にあることがわかりますね。
この蘭州という町、街の真ん中を黄河が流れていることでも有名です。
この町の歴史は、黄河によって造られてきました。。
もともと乾燥地帯に位置する蘭州では昔、黄河の水を引き入れるために沢山の水車が建造されました。今では水車博覧園という公園でその水車の復元を見ることができます。
これは羊皮筏子(ヤンピーファーズ)と呼ばれる蘭州独特のイカダ。浮袋は羊の皮でできています。
今回私が乗ったのはこれではないのですが、是非機会があったら一度乗ってみたいですね。
黄河下りの旅へ
朝の八時に船に乗り込み、蘭州市から少し下流にある梨園を目指します。
晴天にも恵まれ、良い旅行になりそうです。
街を抜けると乾燥した砂漠地帯だということがはっきりわかります。黄河はその肌色の大地を削り雄大な渓谷を作り上げます。黄河が黄色い理由がわかります。これほど多くの土砂を削り取っているのですから。この景観を作るためにどれ程の力がいったのだろうと考えさせられます。
岩肌は小鳥たちのすみかになっていました。
さてさて、目的地の梨園の下まで船が到着し、ここで船をおります。
ここまで一時間くらいかかったでしょうか。船酔いせずに到着できて良かったです。
ここから車を走らせて、目的地の梨園まで行きます。
こちらが甘粛省でも歴史がある梨の花
さくらとはまた違う白さが特徴のとてもきれいなお花でした。
母なる河を生んだエネルギーを感じる
改めて黄河を船では知らせることによって
中国文明が頼り切った
黄河という河に付与された
大きな力を実感しました。
中国に来られる際は
中国の大自然を堪能するのもいいかもしれませんね!!