こんにちは、俊教授です。
今回は、台湾で歯列矯正が実際どれくらいの金額でできるのかというちょっと興味のある点について、詳しくお話ししたいと思います。
◆ 台湾で歯列矯正?最初は正直、不安だった
私のコンプレックス、それは歯並び……
まず見た目が悪いです。
見た目だけならいいのですが、眠るときに必ず口が空いてしまい、あまり寝られない。それに起きたらよだれでびっしょりなんてことも……
また、唇やほっぺの内側に口内炎ができやすくこれも困ってしまいます。
実はずっと気になっていた歯並び。気になり始めてはや10年。しかし、日本では費用が高くてなかなか踏み切れずにいました。日本で全顎矯正をすると、だいたい前側ワイヤーで80万円以上はかかるのです!!
将来の世界までこの歯並びのまま暮らそうかと思っていたそんな時、知人から言われました。「台湾で歯並び直せば!」
そう、「台湾だと矯正費用が日本よりかなり安いらしいよ」と教えてもらったのです!
正直、外国で医療を受けるというのは不安でした。
言葉の壁、制度の違い、アフターケア……いろいろ考えると足がすくみそうになったのですが、思い切って地元で評判の良い「信合美歯科クリニック」さんに相談してみました。
2025年4月8日の出来事です。日本円は当時のレートを下に算出しています。それでは、ヒア・ウィー・ゴー!!
◆ 実際に行ってみたら、説明がとても丁寧だった
クリニックでは、日本語対応はありませんでしたが、図や模型を使いながらとても丁寧に説明してくれました。
▼ 私の場合の治療の大まかな流れはこんな感じです:
資料収集(歯型・レントゲン撮影)
→ 3,000元(約14,400円)
抜歯(私の場合 4本必要)
→ 外部の病院で実施、1本1,000元(約4,800円)×4本=4,000元(約19,200円)
矯正器具の装着
→ 27,000元(約129,600円)
調整(4〜8週ごと)
→ 1回3,000元(約14,400円)、通院13回想定なら39,000元(約187,200円)
リテーナー(保持装置)作成
→ 初回分は費用に含まれています
最終的には治療完了時に全額(124,000元=約59万円)を支払う形になります。
これには資料収集、装置、リテーナー、通院調整費用などすべて含まれているとのこと。
期間は、2〜2年半だと伝えられました。
この病院では、基本的にワイヤーのみを扱っているようです。
抜歯に関して
先生が言うに、やはり歯というのは抜いたら戻ってこないからちゃんと日本語のサイトなどを見て調べてその上で決めてほしいとのこと。

抜く可能性のある4本というのは、第一小臼歯と呼ばれている前から4番目の歯です。上の図だと赤色の歯になります。
もし4番目の刃を抜くことができない場合、第二小臼歯と呼ばれる5番目の歯です。これは青色の歯になります。
日本語のサイトを調べてみると、これらの歯は抜歯が比較的容易で、親知らずのように切ったり割ったりする必要がなく、抜歯に要する時間はわずか数分。術後に痛みや腫れが出ることも少ないそうです。
サイトを調べていると、八重歯の手っ取り早い治療として、まれに3番目の犬歯(糸切り歯)を抜歯するところもあるようですが、3番目の歯は咬み合わせを保つ上でとても重要なため、3番抜歯は行なわない医院が多いと考えられるようです。3番を抜くと言われた場合は、セカンドオピニオンなどを利用し、慎重に検討した方が良いのだとか。
リテーナーとは?矯正後に欠かせない“仕上げ”の装置

矯正治療が終わったからといって、「もう何もしなくて大丈夫!」というわけではありません。歯は、生涯を通じて少しずつ動き続けるもの。せっかく整えた歯並びも、放っておけば元の位置に戻ろうとする「後戻り」が起きてしまいます。
その後戻りを防ぐために必要なのが、 リテーナー(保定装置) です。リテーナーは、矯正後に移動した歯を新しい位置に安定させる役割を担っており、治療の“仕上げ”とも言える重要なステップです。
リテーナーには大きく分けて「固定式」と「取り外し可能な可撤式」の2タイプがあり、使用期間や装着方法は患者さんの歯の状態やライフスタイルに応じて異なります。どのタイプを選ぶにしても、継続して使用することが美しい歯並びを長く保つ秘訣ということ。
◆ 日本と比べると、やっぱり安い
日本で全顎矯正をすると、少なくとも80万円〜100万円以上はかかると聞い
ていたので、台湾の費用設定はかなり良心的だと感じました。
🦷 矯正・歯科関連単語帳(中国語⇔日本語)
中国語 | ピンイン | 日本語訳 |
---|---|---|
矯正 | jiǎozhèng | 矯正(歯列矯正) |
矯正器 | jiǎozhèngqì | 矯正器具(ブレース) |
拔牙 | báyá | 抜歯 |
資料蒐集 | zīliào sōují | 資料収集 |
取模型 | qǔ móxíng | 型取り(歯型採取) |
拍照 | pāizhào | 写真撮影 |
調整 | tiáozhěng | 調整 |
換線 | huànxiàn | ワイヤー交換 |
維持器 | wéichíqì | リテーナー(保持装置) |
拆矯正器 | chāi jiǎozhèngqì | 矯正器具を外す |
健保(健康保険) | jiànbǎo | 健康保険 |
公費 | gōngfèi | 公費 |
自費 | zìfèi | 自費 |
完成 | wánchéng | 完了 |
費用 | fèiyòng | 費用 |
包含 | bāohán | 含まれる |
項目 | xiàngmù | 項目 |
支付 | zhīfù | 支払う |
領取 | lǐngqǔ | 受け取る(領収など) |
需要 | xūyào | 必要 |
地方 | dìfāng | 地方(地域) |
醫院 | yīyuàn | 病院 |
退院 | tuìyuàn | 退院 |
診斷書(診断書) | zhěnduànshū | 診断書 |
牙醫 | yáyī | 歯医者(歯科医) |
牙科診所 | yákē zhěnsuǒ | 歯科医院 |
牙齒矯正 | yáchǐ jiǎozhèng | 歯列矯正 |
牙套(矯正器) | yátào | 歯列矯正用の器具(ブレース) |
◆ まとめ:台湾での歯列矯正、意外とアリかもです
お話を聞いて私自身は「結構ありかも!」と思いました。
問題は日本と比べて安いものの、かなりまとまったお金が必要なこと。
そして期間が2年以上かかるということです。
しかし、ネットを見ていても技術的には、台湾の歯科技術は高いと言えるでしょう。
台湾で矯正を検討している方、不安もあると思いますが、しっかり調べて、信頼できるクリニックに出会えれば、選択肢として十分アリだと思います。
台湾に興味がある方は、ぜひまた覗きに来てくださいね。
それではまた!