誰かから怒られる、頼んでもいないのにアドバイスを受ける、会社で上司から指摘される、他の人から文句を言われる、気持ちいいことではありませんね。こんなときがっかりしたり凹んでしまったりせずにアドバイスから益を得るためにはどうしたらいいでしょうか?
自分の欠点が指摘される、自分の態度を怒られる、嫌なアドバイスを受ける……考えただけでも憂鬱になります。
どうせならこんなこと一切言われずに心安らかに生活できたらいいのに。このように思うことがないでしょうか。今度なにか言ってくるようなら、こっちも大声で怒って二度と言われないようにしたい、こんなことふと感じることってないでしょうか。
なぜ受け入れにくいのか
あなたに与えられたアドバイスが見当違いに思えるならアドバイスを退けてしまいたいと思うかもしれません。この人は全然私のことをわかってくれていない、このような思いで満たされるのです。
また、アドバイスの与え方が気に食わないということもあります。感情的になって指摘する人もいます。またある人は、自分が優秀であることを誇示するため、マウントを取るためにあなたに指摘してくるかもしれません。
アドバイスを受け入れるべき理由
しかし、そのような理由でアドバイスをすぐに退けてしまうのはもったえないと言えます。
アドバイスはあなたを成長させる
相手の話し方がどうであれ、往々にしてアドバイス自体の内容は当てはめて損のないものです。もしくはすぐに当てはめれば、後々恥しい経験をしなくて住むかもしれません。そしてより良い人となり、将来輝かしい成功を収めるかもしれません。
人はみんな不完全
また考えたいのは、すべての人は不完全だということ。つまり、完璧なアドバイスを与えられる人はいません。またあなたも、完璧なシチュエーションでアドバイスを聞くということは不可能です。
それでもし見当違いな、もしくは与え方が気に食わないアドバイスをすべて退けるとしたら、すべてのアドバイスを知り付けるのと同じことになります。
言われるうちが花
このような言い回しがありますね。アドバイスを受けるということは、このひとなら聞いてくれるという信頼が有るからです。
一般的に若い頃はよくアドバイスを受けます。アドバイスを受けるので、悪いところにすぐに気づき訂正できます。
しかし歳を取るとアドバイスを受けられなくなります。そして自分の思ったことに突き進み、結果大きな損害を被る、なんてことはしばしば起きることですね。
このようにアドバイスには良い面があります。
では、アドバイスや指摘を受けたときにがっかりや無駄な摩擦を減らすための5つの対策を考えてみましょう。
とりあえず聞く
多くの成功者は批判を聞くことを好みます。なんとも変人! と思うかもしれませんが理由はこれです。
彼らは自分が何%かの間違いを常にすることをわきまえています。それで間違いを犯す前に間違いを減らし、以前の失敗をできるだけ早く正すために指摘を好むのです。
例えば顔になにかゴミが付いているとか、服が裏側になっているとか、外に出てしまってみんながいる前で恥をかくより、早めに誰かがこっそり教えてもらったほうが良かったと思いますよね。
人格や仕事やプライベートに思える事柄の指摘も同じです。腹が立つかもしれませんが、まずは聞きましょう。それはあなたが恥をかかずに住むためです。
自己肯定感を保つ
あなたにとって一番の批評家は誰ですか? それが自分であるとしたらどうですか?
「自分はだめだ」「自分は嫌われている」このように自己肯定感がない状態だと、誰かに褒められても、たった一つの小さな点を批判されるだけで「自分は何もかもだめだ」と思い込み、凹んで結局指摘を当てはめる力もなくなってしまいます。
それで自分に対してバランスの取れた評価を行いましょう。
この点で役立つのが、自分が親しい友人にアドバイスをせねばならない状況を少し頭に思い描いてみることです。その友人がどうしようもない馬鹿だからアドバイスをするのでしょうか。そうではありませんね。アドバイスしたらきっとこの人は伸びると思うからアドバイスをするんですよね。
あなたが助言を受けたときも同じです。あなたに可能性があるから、あなたならやれると思っているから、助言されるのです。このことを覚えておきましょう。
具体的にどうすればいいか確認する
助言が受け入れにくい理由の一つに、その指摘が漠然としすぎていることがあげられます。
- 君にはイライラさせられる
- 今日のプレゼンは全然頭に入らない
- 勉強をしなさい
このような漠然とした批判だけを聞くと、どこに問題が有るかわからず解決策を見いだせないことがよくあります。また漠然としすぎているので、自分の人格すべてが否定されたと思いがっかりしてしまうかもしれません。
このようなとき、敬意の有る仕方で具体的にどうすればよいかを聞いてみることができます。
例えば先程の
- 君にはイライラさせられる
という批判ならばどうですか?
- イライラさせてしまいましたね。申し訳ありません。改善したいのですが、どのようなことでご迷惑をおかけしたでしょうか。例を上げていただけるとありがたいのですが
このように皮肉にならない形で具体的な解決策を聞いてみることができます。
言い訳でなくオウム返しをする
あなたを批判している人はもしかすると感情的になっているかもしれません。そのようなときに
「実は~~~の理由があって……」
と理由を伝えたとしても「言い訳するな! 」と言われてしまいます。
このようなときは「オウム返し」をしましょう。例えば先程も「あなたにはイライラさせられる」だったらこのように会話できるかもしれません。
A: あなたにはイライラさせられる!
B: イライラさせてしまいましたね。申し訳ありません。
A: あなた本当にわかってる? いつ私がイライラしてるかわかってないでしょ!
B: そうでした、Aさんを怒らせていると分からずにいました、本当にすみません。
A: あのときもそうよ、あなた、あのとき私のこと無視したでしょ!
B: あ、あのとき、がっかりさせてしまったんですね。無視したつもりはなかったのですが、確かに態度が悪かったと思います。
このように相手の言ったことをそのまま繰り返す、おうむ返しすることで、受け止めましょう。こうすると相手は自分の意見を聞いてくれている、わかってくれていると思い安心します。批判を最短にすることができるでしょう。
話し方ではなく話の内容に注意を向ける
先程もお伝えしました。指摘を受け入れ難いと感じる理由の一つが、相手のアドバイスの仕方がよくないというもの。しかし、人はみな不完全です。
それに対し、アドバイスの内容は宝の宝庫です。
その人の言い方ではなく、アドバイスの内容に目を留める
言い方はどうであれそのアドバイスの内容は当てはめて損はないはずです。自分の気づかなかった欠点がわかったかもしれません。この成長するチャンスを逃さないで下さい。
できるだけ早くアドバイスを当てはめる努力を見せる
アドバイスというのは、なされたあとすぐに改善されるなら軽く住みます。しかし何度も何度もアドバイスしているのに一向に変化が見られないと、アドバイスも厳しいものになっていきます。
それで、真摯にアドバイスを受け止めているということを示しましょう。
もちろん、一朝一夕にアドバイスを当てはめられないということも有るでしょう。そのようなときは、努力だけでも見せることができます。
例えば、アドバイスを受けた数日後にその人に近づき、こう言えるかもしれません。
「先日は良いアドバイスをありがとうございました。あれから家に帰って自分でも考えてみて、_____ の点でとくに努力していきたいと思いました。今度の機会に私が習得できているか確認していただいてもよろしいでしょうか?」
このように努力をしていくから暖かく見守ってほしいという謙虚なスタンスを持つようにしましょう。
アドバイスは成長のチャンス!
そうなんです。今日は、がっかりしたり凹んでしまったりせずにアドバイスから益を得るための5つの方法を考えました。人生批判や助言がつきもの、であればそこから良いものを取り出してまいりましょう!!
ポイント
とりあえず聞く
自己肯定感を保つ
具体的にどうすればいいか確認する
いいわけでなくオウム返しをする
できるだけ早くアドバイスを当てはめる努力を見せる