科学

神経伝達物質(脳内ホルモン)の種類と働きを調べてみた【一番大事にすべきは〇〇!?】

脳のシステムをコントロールしている重要物質、それが神経伝達物質、またの名を脳内物質、脳内ホルモンです。この脳内ホルモンによって、私達は喜怒哀楽を感じ、喜びや幸福感を感じ、ストレスを感じ、安らかな眠りを感じることができます。そんなわたしたちの降伏や人生と深く関わる脳内の神経伝達物質について調べてみました。

脳と脳内物質

脳につてこのサイトではその概要を研究してみました。この記事でも取り上げたとおり、脳では神経細胞という電気コードに電気が流れることで機能しているんでしたね。

 

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そして面白いことに、この神経細胞は細胞と細胞の間に隙間があるということでした。そしてこのシナプスと呼ばれる隙間をたくさんのメッセンジャーのボールが飛び交うことで情報が受け渡しされるのでした。

なぜここであえて隙間が作られているのか、それが脳の作りの奥深いところ。この隙間を飛び交うボールの種類によって喜怒哀楽、感情が生まれるのです! なんとも奥深く素晴らしい造り。驚嘆させられます。

そしてこの、私達の感情を作り上げる奇跡のボールこそ「神経伝達物質」、脳内ホルモンなのです。

ということでこの記事では、その色々な種類がある神経伝達物質を有名所だけ取り上げて調べてみることにしました。

あ! YouTubeも見てくださいね!!

セロトニン(幸せホルモン)

別名「幸せホルモン」。やる気やメンタルの安定に関わる脳内物質です。

効果

  • 気分を前向きにする
  • 爽快感を与える
  • 頭が冴えて頭の回転が早くなる
  • 脳機能アップ
  • 幸福感アップ

などの効果があります。セロトニンの分泌が少なくなると,人生の幸福の泉がカラカラに干し上がってしまい,生きる意欲を失い,うつ病や自殺のリスクが増えていってしまうそうです。また、攻撃的な性質になってしまいます。

分泌されつタイミング

  • リズミカルな運動
  • 咀嚼(よく噛んで食べる)
  • 日光を浴びる
  • 笑う
  • 入浴

これらを踏まえて効果的なのが朝散歩。朝に散歩をすることです。ポイントは……

  • 起床から1時間以内
  • 15分から30分程度の散歩をする

この二点です。これで体内時計を適切に働かせることができます。なぜ起床後一時間以内なのかと言うと、そう擦れた夜にしっかり眠気が来て、睡眠の質が上がるからです。朝日光を浴びれば、体が朝であることを理解して目覚めます。日光を5分浴びると体は朝だと理解して目覚めます。

体が目覚めると15~16時間後に眠気を感じるように体はできています。それで、朝7時に日光を浴びると夜の10時11時位に眠気が来ます。なぜかと言うと、次の紹介する眠りを感じさせるホルモンであるメラトニンはセロトニンが材料となってできるからです。

メラトニン(睡眠ホルモン)

睡眠ホルモンと呼べれています。メラトニンは私達に自然な眠気を感じさせて、睡眠の質を高めてくれます。

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睡眠の質を高めるというのは、寝ている間に私達の細胞を修復し、脳や体を回復させてくれるということです。メラトニンは目に入る光の量が減ることで分泌されます。つまり夜になるほど分泌されてゆきます。それで寝る3時間前くらいからは部屋を暗めにしてメラトニンをたくさん出るようにしてあげましょう。

メラトニンの材料は、セロトニンです。つまり朝から沢山のセロトニンを出すことができれば、夕方頃からそのセロトニンがメラトニンに変わっていって、睡眠の質を高めてくれます。

健康的な生活を習慣化することで、セロトニンとメラトニンに関わる神経が強化され、より出やすい状態を作ることができます。

セロトニンとメラトニンは最重要の脳内物質と言っても過言ではありません。心と体の健康を保つため2つはとっても大切。セロトニンが不足すると、うつ病、不安症、不眠症、摂食障害、アルコール依存などに繋がります。「幸せホルモン」セロトニンは一番重要度が高いと言えるでしょう。

オキシトシン(愛情ホルモン)

オキシトシンは人との関わりを通して分泌される物質です。

オキシトシンの効果

  • ストレスの軽減
  • 体の修復
  • 免疫力アップ
  • 脳機能アップ
  • 過度な食欲の抑制
  • 幸福感

分泌のタイミング

  • 家族や恋人、友人、動物とのスキンシップ
  • 愛情、交流
  • 人に親切にしたりされたりするとき

このように人と関わりをとうして分泌され、幸せな気分にさせてくれるのがオキシトシンです。

ドーパミン(やる気ホルモン)

人のやる気や学習意欲、モチベーションに関わっています。

ドーパミンの効果

  • 大きなやる気
  • 活力
  • 達成感
  • 幸福感

分泌のタイミング

  • お金を稼ぐとき
  • 高い地位を得たとき
  • 活躍するとき
  • 目標の設定、その目標への努力するとき
  • ライバルと競い合うとき
  • 目標を達成したとき

依存と関係

このドーパミンは幸福感をもたらしてくれるホルモンであるとはいえ、私達が注意しなければならない物質でもあります。依存性のある行動と関わりがあるからです。例えば……

  • ゲーム
  • ギャンブル
  • SNS
  • 買い物
  • ポルノ

これらにはすべてドーパミンが関わっています。簡単にドーパミンを出せてしまうという点が悪いところ。努力しなくても簡単に出せるので、依存症になりやすい特徴があります。

エンドレスな追求

ドーパミンの厄介な性質、それはドーパミンによる幸せは同じ量では満足できなくなることです。先ほどお金を稼いだり目標を達成したりしたときドーパミンが出やすくなるとありましたが、

最初は一万円を稼げたら嬉しいと感じても、私達はすぐに慣れてしまって、

次は三万円稼げてやっとうれしい……

次は10万円……

100万円……

1000万円……

というようにもっともっともっともっと……をもとめてしまいます。

ドーパミンの幸せには終わりがなく、どれだけ走ってもゴールにたどり着けません。

この性質が、ギャンブルなどのように依存を生みます。それでドーパミンばかり求めると健康やお金を損なっていくことになりかねません。

それで、ドーパミンとの付き合いはとても大切です。例えば、ストレスを溜めない、睡眠、運動、食事を整える、そのような対策が必要です。あとはセロトニンによる幸せとオキシトシンによる幸せを先に確保し切るというのも大事です。というのも幸せについて脳科学の観点から見ると三種類の幸せがあります。

  • セロトニン的幸福: やすらぎ、幸せ、晴れやかな気分
  • オキシトシン的幸福: 人とのつながりの幸せ
  • ドーパミン的幸福: やる気、達成感の幸せ

この3つは明確に重要度が違います

1.セロトニン > 2. オキシトシン >>>  3.ドーパミン

なぜかと言うとドーパミンには、もっともっとともとめてしまう性質があり、終わりがないからです。

セロトニンとオキシトシンの幸せは違います。もっとほしいとはならないので、安定しています。先にセロトニンとオキシトシンで幸福度が高まれば、脳のパフォーマンスが上がります。結果仕事や学業での成果が高まります。

恋が冷めるメカニズム

人が異性と出会うと恋の陶酔感を感じます。これはドーパミンの仕業。ドーパミンが大量に分泌されるのであの甘味な陶酔感を味わうのです。しかし、ドーパミンの幸福感は長続きしないということをお話しましたね。恋の場合も同じ。その陶酔感は数ヶ月から長くても2年が賞味期限だと言われています。これが、「恋が冷める」ことのメカニズムです。

ドーパミンの影響がなくなると、つぎの段階に移ります。今度はオキシトシンが増加して温かい感情や深い愛着を生み出していけるようになります。盲目の恋でなく愛情を感じつつ関係を構築できるわけですね。

それで、ドーパミンの気持ちが冷める期間、長くて2年ほどの期間をおいて相手をじっくり観察すると、十分に知り合って良い関係をためてるようですね。

アドレナリン と ノルアドレナイリン(闘争逃走ホルモン)

アドレナリンとノルアドレナリンは効果はとてもにています。2つとも私達のパフォーマンスを上げる物質です。

  • アドレナリン: 身体機能をあげます。
  • ノルアドレナイリン: 脳機能をあげます。

体なのか脳なのかの違いです。

効果

戦うか逃げるかという反応をするときに出る脳内物質です。火事場の馬鹿力を出させる役割があります。そして、緊張、恐怖、不安などのストレスを感じるときに分泌されます。

効果

  • 脳機能UP
  • 集中、記憶力が上がる
  • 身体機能が上がる

しかし人は、ストレスがありすぎてもなさすぎても良くなく、適度なストレスがある時に最高の生産性を発揮するようになっています。

アドレナリン と ノルアドレナイリンが分泌されると集中や記憶が上がり、生産性があがります。生活に適度なはりがあると脳機能が上がります。しかしストレスが掛かりすぎると脳がパンクしてしまいます。それで、仕事とリラックスのメリハリを付けることが大切です。

エンドルフィン(脳内麻薬)

エンドロフィンは脳内麻薬と呼ばれるホルモンです。

効果

エンドロフィンが分泌されると、多幸感(強い幸福感)、恍惚感(心の底からうっとりする感覚)を感じます。それで脳内麻薬と呼ばれているのです。

エンドルフィンが出るとただ気持ちいいというだけでなく、他にもメリットがあります。

  • ストレス解消
  • 体の修復
  • 免疫力アップ
  • 鎮痛作用
  • 集中力
  • 想像力
  • 記憶力アップ

このような良い効果が期待できるようです。

分泌されるタイミング

大きく分けてこの3つのタイミングで放出されます。

  • 激しい運動
  • 心身のリラックス
  • 心身の快感を感じる時

具体的に見てみると……

激しい運動

高強度の運動で自分を追い込む時に放出されます。マラソン選手がランナーズ・ハイを経験するのがまさにそれです。

心身がリラックスするとき

  • 笑うとき
  • 好きな音楽 とくにクラシック
  • 海や山、効用などのきれいな景色
  • ペットと戯れる
  • アロマを家具
  • なにか一つのことに没頭
  • 人に感謝するとき感謝されるとき

心身の快感を感じる時

  • 入浴
  • サウナ
  • 鍼治療
  • 好きな食べ物を食べる とくにチョコレート
  • 激辛料理を食べる

このようなときにエンドロフィンが放出されます。

笑いとエンドロフィン

このエンドロフィンは笑うときにも放出されます。ある研究によると、笑う仕草をするだけ、つまり微笑むだけでもエンドロフィンが放出されるようです。笑顔の多い人が成功できる秘密が個々にあるようです。

脳内ホルモンまとめ

ではここでまとめてみましょう。

セロトニンとメラトニン

幸せホルモンメラトニンは最重要、朝散歩や日光、浴感で食べることを意識

朝からセロトニンを活性化させれば、一日中気分がいい上に、セロトニンがメラトニンに変化することで睡眠の質が上がる

オキシトシン

人とのつながりを大切にして幸福を教授

ドーパミン

やる気ホルモン、正しい目標設定によって操れば、生産性は上がる。ただしドーパミン敵幸福には終わりがないので注意です。

アドレナリンとノルアドレナリン

闘争逃走ホルモン。適度なストレスを目指しましょう

エンドルフィン

脳内麻薬。多方面でメリットが有る。

いちばん大事なセロトニン、注意が必要ドーパミン!

この中で、いちばん意識したいのはセロトニンです。健全な幸福感を生み出すからです。

一番注意はドーパミン、そこ幸福感はすぐに慣れてもっと多くのものを追求し、依存的になっていまいます。

2つとの付き合い方が私達の人生を大きく左右します。

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