海外生活と孤独は切っても切り離せない問題です。ホームシックやストレスに対処するために友達は不可欠です。この記事では、海外で友達を作る3つの方法をご紹介しましょう。
Học thầy không tày học bạn.
先生より友達に習え。
ベトナムにはこのようなことわざがあります。友達、それはとても大切なものです。特に私達海外生活者にとって、成功か失敗かが決まると言ってもいいほど、友達作りは重要なものとなっています。どうすれば友達をつくることができるでしょうか。
友達とは?
「僕には友達がいない」。現在、孤独は社会問題になっています。情報技術がとても発達していて、SNSには百を超える友達がリストとなっているということもあります。それなのに多くの人は「友達がいない」と嘆いているのです。なぜでしょうか。
この「友達」という言葉は往々にして乱用されています。同じクラスであれば「友達」、同じ職場であれば「友達」、一度でも会えば「友達」と形容されます。しかし、「友達」と「知り合い」には1億光年の差があります。
「友達」とは何でしょうか。ある辞書は友を,「愛情または敬意によって他の人と結びついている人」と定義しています。つまり、友情の間には、敬意や愛と言った特質がなくてはなりません。友情はそのような崇高な特質によって結びついているので、難しい状況下でも決して裏切らず、むしろ助け合い、関係を深めていくことができます。
しかし、もしあなたと誰かとの間に愛や尊敬がないのであれば、その関係はただの「知り合い」ということができるでしょう。愛がない「知り合い」としての関係だけであれば、たとえ周りに沢山人がいたとしても、なお孤独感を感じ「僕には友達がいない」とつぶやいてしまうことになります。
ではどうすれば、愛を基盤とした友情を育むことができますか?今回は3つの秘訣を考えてみましょう。

1. 交友の輪を広げる
まず行うことができるのは、自分の交友の輪を広げる、ということです。どうしても私達は、同じ年代、同じ背景の人で交わりたいと思うものです。しかし、そのように交友の輪を狭めていては、もしかすると素晴らしい友情を築けるかもしれない人を排除してしまうことになってしまうかもしれません。特にここ海外では、外国人としてクラス私達にとって同じ背景に人を探すなんで本当に至難の業。であれば、自分と少し違うと思える人にも近づいて知る努力を払ってみるのはいかがですか。
例えば、年齢差のある人。あなたが若い人であれば、年配の人に挨拶して話を聞いてみるのはいかがですか。多くの経験から学べる点があるかもしれません。あなたが年配の方であれば、若い人に頼ってみてください。
日本人とばかり交わるのではなく、現地の人達や違う国の人達にも話しかけて見るようにしましょう。そうすれば言語の上達にも役立ちます。
ここで注意、道徳的に正しい生活をしている人を選んで友達にするようにしましょう。友達は良くも悪くもあなたに大きな影響を与えます。良い影響を与えてくれる人を友達としましょう。友達に合わせるあまり、自分の信念や価値基準を押し殺してはなりません。そうでないとあなたは他の人に利用されてしまいます。
また、海外では日本で生活しているときよりも異性との間で問題が起こりやすいものです。異性となにか仕事をする際は、心の安全距離を設けて、日本に増して、清く正しく振る舞うよう心がけるようにいたしましょう。
2. 自分から友情の手を伸ばす
あなたに良い価値観を共有できそうな人が見つかったでしょうか。次にできることは自分から友情の手をのばすという点です。
友情は受けるものではなく、与えるものです。友だちが欲しいなら、私達の方から積極的にモーションを起こさなければなりません。では友達に何を与えることができますか。
愛を与えることができます。先程もお伝えしたとおり、友達の間には愛という特質が書かせません。ここでいう「愛」というのは、恋愛小説なんかで出てくるロマンチックな愛ではなく、無私の愛、つまりほかの人のために良いことをしてあげたいという深い感情のことです。自分の時間や体力や才能や持っているものを使って、友達のために良いことを積極的にしてあげましょう。友達がつらい状況にあるときは、見捨てずに一緒にいてあげましょう。相手の気持を慮りながら話を聞くことも良い友達になる重要な秘訣です。
日本の礼儀や常識は国を超えると反対に無作法になってしまうことがありますね。しかしこの「愛」という特質に国境はありません。「その人のために良いことをしてあげたい」という気持ちで友達に接するようにしてみましょう。
3. 完璧を期待しない
友達と付き合う時間がながければ長いほど、相手の欠点も見えてくるものです。そんなときに思い出していただきたいのが、完璧主義に走らないという点です。
人間は不完全な生き物です。誰もが失敗を犯します。自分だって今日も最善の方法で全てを行えたかといえばきっとそうではないでしょう。では、あなたの友達の欠点も許して見過ごすことができますか。許すというのは、相手が行った失敗のペナルティーを帳消しにしてあげるという意味があります。許しは相手にとっても自分にとっても最善のプレゼントとなることがあります。
反対に私達のほうが相手を傷つけてしまって相手が少し不機嫌になっていると気づいたときは何ができますか?相手の方が悪いと思える場合でも、私達が相手を傷つけてしまったことは事実です。そうであれば「嫌に気持ちにさせてしまってごめん」と謝ることができます。時として「ごめん」という3文字は最も言うのが難しい言葉の一つになります。ですが、変なメンツにとらわれてとても大切な友情が壊れるままにならないようにいたしましょう。
特に海外では、日本とは違う常識によって人々は生活しています。日本の感覚で常識を要求していたのではストレスがずっと溜まってしまうことでしょう。相手を理解して受け入れる心の広さを持ちましょう。
友情は喜びを倍にする
かのイギリスの随筆家フランシス・ベーコンはかつて「友情は喜びを倍にし,悲しみを半分にする」と書きました。海外生活を成功させるかは友だちがいるかいないかに大きくかかっています。今日は3つの秘訣について考えましたね。
- 交友の和を広げる
- 自分から友情の手を伸ばす
- 完璧を期待しない
もしかしたらこれら3つは秘訣というよりも当たり前のことのように聞こえるかもしれません。しかし、当たり前に思えることを毎日継続して行うことには大きな力があります。あなたも是非海外で友だちを作って、友情から喜びを感じてみてください