今日は「人に頼る」という技術について取り上げます。誰かに何かを頼み事をするのが難しいと感じる人達がいます。私も以前はそうでした。どうして人に頼らねばならないのでしょうか。どうすれば人に頼れるようになりますか。

「人に頼むのが苦手」
「なんでも一人でやってしまう」
「なんでも一人でやったほうがラク」
「人に迷惑をかけたくない」
おやおや、なんだかお忙しそうですね。でも全部自分でやろうとすると、自分が疲れ切ってしまいます。また、他の人に頼らず、全て自分で行おうとすれば、遅かれ早かれ周りに迷惑を掛ける事になります。それに、友情というのは頼り、頼られることによって発展していくもの。やってあげるだけではなくやってもらうというのはとっても大事なんです。

たしかに不安になりますね。どうすればいいでしょうか?
今回はこちらの本から、感受性豊かなあなたが他の人にドキドキせずに頼れるようになるための方法をお伝えしたいと思います。
1. 頼るという発想を持つ
これまで自分一人で頑張ってきたあなたにとって、「頼る」という考えがそもそも頭に登るということがないのではないでしょうか。
それでまず、「人に頼る」「誰かに相談する」という発想をもちましょう。
ここで私が教え手もらったのは、洗濯機をイメージするということでした。あなたは、やれば手洗いでも洋服を洗えるかもしれません。しかし、今どき手洗いで洗う人なんかいませんよね。同じように自分でできるからと言って自分でやろうとするのではなく、人に頼りましょう。大変なときだけではなく、普段から頼るという感覚を身に着けましょう。
棚から文書を取ってもらったり、少し話を聞いてもらったり、といった軽いことから、作業に移る前に「これは、誰かにお願いできないか?」と考えてみてください。

2. 相手の状況を憶測するのではなく、言葉で確かめる

他の人に頼れないのは、他の人への配慮の故ですよね。でも、相手が本当に大変なのか、忙しいのかは、結局の所、聞いてみないとわかりません。
「~していただきたいんですが、どうでしょうか? 」
このように相手に聞いてみましょう。忙しそうでも、実は相手は仕事に関わりたかったり、大変な仕事だからこそ燃えてくるということもあります。結局聞いてみないとわからないんです。
そして聞くときに、「大変そうだったら、いってくださいね」と一言付け加えておきましょう。これで、やるかやらないかは、相手に決定権があることになるからです。相手は答えに責任を持ってくれます。
3. 引き受けてくれたら、相手を信じる

せっかく「いいよ」といってもらえたのに、また心配になってきますね。でもこの考え、相手はちゃんと仕事をやってくれるだろうか、相手は嘘を言っているのではないか。という疑問と同じで、相手の力や判断を疑う行為です。
「いいよ」といってくれたのなら相手の判断を尊重して相手を信じましょう。もちろん長期のプロジェクトであれば、放ったらかしにするのではなく、相手に関心を払いつつ進捗状況を確認する必要はありますが、このときにも、相手への信頼にフォーカスを当てるようにしましょう。仲間を信じて頼る、これは一つの美徳です。
4. 確実に応えてくれる人に頼ってみる
それではここから実践練習です。「人に頼る」ことは一つの技術、練習が必要です。
まずは、確実に応えてくれる人に頼る という練習。

例えば、デパートの受付の人に「インテリアってどこですか」と聞いてみましょう。そして、応えてもらったら満面の笑顔で「ありがとうございます、助かります~!」といいましょう。
その他にも、職場や家庭で、話しやすい人に少しづつ頼ってみるのがいいです。
5. 簡単な頼みごとから始める
「お醤油撮って」
「ファイルを取っていただけますか」
このようなごくごく簡単な頼みごとから始めてみましょう。
頼み事ができない人って、かんたんなことは自分でできるから重大なことが起きたら頼ろうと毎日を過ごし、いざ、重大なことが生じると、普段頼っている人がいないから、今更こんな重大なことを頼れないと思えてきて、問題に陥っていくものです。
では、普段から、かんたんなことを頼むようにしましょう。
小さいことでも言葉にして頼り、助けてもらう経験を積むことで、「人に頼ってもいいんだ」という感覚が身につきます。

それは本当に大事ですね。友達になにかお願いして嫌われたらどうしよう、そう思っておられるあなた、ぜひ今日考えたアイデアを試してみて、お願いしあえる、とっておきの友情を楽しんでみてくださいね!!