海外生活で大切なものはなんですか?言語?DIY? いえいえ、もっと大切なものがあります。それは「人に頼る能力」。人に頼れないと外国では生活していけません。この記事では外国生活で絶対必要な「人に頼る能力」の培い方を見てみましょう。
前回の記事でも取り上げました! 海外で成功したければ、人に頼らないといけません。どれだけ人に頼るか、どれだけ人の懐に飛び込むかが生死を分けます。それ故に、すぐに人に甘えることができる愛嬌ある人こそ、海外で成功を収めることができるんです。
自分で背負い込むは黄色信号!?
「人に頼むのが苦手」
「なんでも一人でやってしまう」
「なんでも一人でやったほうがラク」
「人に迷惑をかけたくない」
一見責任感があっていい人のように見えますが、このような人に頼れない人は海外で仕事をすると往々にして問題に巻き込まれます。
宇宙兄弟(8) (モーニングコミックス) より引用
精神が病む
まずは自分のキャパオーバー。自分だけでなんとか対処しようとするあまり、ストレスが溜まりに溜まって、ある時ポキっと折れてしまうなんてことはよくあることです。
ミスに繋がる
何でも一人でしようとすると、どうしても限界が出てきます、仕事がぞんざいになってケアレスミスが多くなってしまいます。
孤独
甘えベタな人は自分にも他の人にも厳しい見方をします。また自分の不安や悩みを他の人に打ち明けるのを恥ずかしいことと感じています。結果として心が通じる友だちができません。また友情とは助けるだけの一方通行でなく、相手から何かをしてもらって感謝することによって培われるものです。
前の記事でも取り上げましたが、海外では日本以上に孤独に襲われやすいもの。素早く人の懐に飛び込んで中の良い関係を築くことが海外での成功に繋がります。
人が育たない
全部自分で背負い込んでしまうので、部下や後輩が何も仕事ができなくなってしまいます。それで下が育たず、上にも頼れず、舌にも任すことができない悲しい中間管理職となってしまいます。他の人もあなたから責任を任してもらえないのでがっかりしてしまいます。
海外で生活されているあなたならおわかりでしょうが、日本と文化や価値観が違う現地の作業員との関係の良し悪しで海外生活の快適さが変わってきます。上手に仕事を委ねる方法は必要条件です。

「人に頼る力」を伸ばす方法
では実際にどうすれば人に頼る能力、甘える技術を伸ばすことができるでしょうか?
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海外向けは中間子と末子!? 「 不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち」を読み解く!
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甘えのプロである弟や妹を見習うことができるかもしれません。この記事では彼らの行動パターンから、5つの方法をピックアップしてみました。
1.意識改革
もしかするとあなたも、「頼ることはいけないことだ」と思いこんでいるかもしれません。しかし考えてみてください。あなたが誰かに頼られた時どう感じますか?嬉しいのではないでしょうか?それで、考え方を改めて、
頼るなら、他の人にチャンスを与えることができる
頼るならより良い仕事ができる
頼るならなかよくなれる
このように頼ることの益をまず知り、意識改革に取り組みましょう。
この点、私達のお弟や妹を見ていると、「誰かがなんとかしてくれる」という信念とも言える意識があることがわかりますね。こっちからすると「無責任だ」と感じることがありますが、それでも最後は結局上手に物事が運ぶものですね。
2.外見を磨く
よくあることに、兄や姉は外見にむとんちゃくなのに対し、弟や妹は服装や髪型を気にする傾向がありますね。
人はまず私達の外見を見ます。また、外見を良くする努力をしていると自身を持って他の人に近づけます。もちろん、美容整形を行ったり極端なダイエットをしたりする必要はありません。しかし、清潔感をもつことは重要です。男性であれば、寝癖や無精髭、服のシワや汚れ、口臭や汗臭さなどに注意したいものです。清潔感ある人が近づいてもだれも嫌な思いはしないはずです。
3.笑顔を心がける
弟や妹を見ていると、いつも可愛らしい笑顔で「お兄ちゃん、お願いがあるんだけど〜〜」と近づいてきますね。こういわれるとなんとしてでもたすけたいと思うものです。たとえ容姿に自身がなくても、笑顔には大きな魅力があります。他の人に近づく際は笑顔を忘れずに。
4.あなたにしかできない を強調する
「これ、お兄ちゃんにしか無理!おねがい〜」弟妹の常套文句ですね。人は自分の能力が認められたと感じるときに喜びを感じます。しかし逆に利用されたと感じるなら「自分でやれ!」と怒ってしまいます。ここで重要なのは「あなたにしか頼れない!」というスペシャル感を演出することです。
「〜さんは英語に詳しいと聞いたので、ぜひお力を貸していただきたいのですが、」
「〜さんならこの手続きについてよく知っていると思ったんです」
このように、自分にはどうしてもお手上げで、あなたの力が必要だという感じでお願いしましょう。助けてもらっている最中は「なるほど、そうやってするんですね!」「さすが!」「やっぱり〜さんはすごいですね」と褒め言葉を送りましょう。
5.感謝を忘れない
「お兄ちゃんさすが!ありがとう!!」満面の笑みで弟にこういわれると次も絶対助けてやろうなんて思ってしまうものですね。
なにかやってもらったあとは必ず感謝を伝えるようにしましょう。ありがとう、本当に助かった、嬉しいという気持ちが伝わるようにしましょう。
頼り上手が海外を制する
この記事では、海外で役立つ一つの考え方を取りあげました。ずばり! 「人に頼る能力」。人に頼れないと外国では生活していけません。上手に人に頼って、安定した海外生活を楽しみましょう。