今回はベトナムにおける狂犬病というとっても怖い病気についてお話しましょう。発症したらほぼ100%死ぬと言われているとても怖い狂犬病。どのように予防したら良いのでしょうか。
すぐに病院!
今月の5月22日に日本では14年ぶりになる狂犬病が発生しました。愛知県豊橋市で、フィリピンから来日した人の狂犬病発症を確認したと発表されました。豊橋市などによりますと、5月19日、フィリピンから入国した人が腹痛やおう吐の症状があったため、市内の医療機関を受診したところ、狂犬病ウイルスの陽性が確認されました。
この狂犬病、日本では撲滅したとなっていますが、世界のほとんどの国では、まだ流行が続いています。ベトナムも例外ではありません。それで、今後海外、そしてベトナムに行く予定のあるあなた、正しい狂犬病の知識をこの機会に持っておくようにいたしましょう。
感染したら致死率100%

狂犬病はウイルスが原因の病気で、犬だけでなく猫やコウモリなどウイルスに感染した動物にかまれ、唾液中のウイルスが傷口から体の中に入ることで感染します。
感染してすぐにワクチンを接種すれば発症を防ぐことができますが、ワクチンを接種しないと多くは1か月から3か月、長い場合は1年以上たってから発症することがあります。
発症すると強い不安感や一時的な錯乱などの精神症状や、けいれんやまひなどの神経症状が出ます。発症すると有効な治療法がなく、ほぼ100%の患者が亡くなるということです。
世界的な流行病
厚生労働省ホームページより引用
この狂犬病、日本では飼い犬への狂犬病ワクチンの摂取が義務付けられていることが功を奏し、現在なくなったとされています。しかし世界的には、上の地図のとおりオーストラリア、ニュージーランド、アイルランド、スウェーデンなどのごく限られた国を除いてほぼ全ての国で流行している感染症です。WHOの報告によると、150か国以上で毎年59 000人が死亡しているということです。
ベトナムにおける狂犬病
WHOの報告によりますと、ベトナムでは毎年230人ほどが狂犬病で死亡しているということです。また、ベトナムだけでなくタイやカンボジア、フィリピンなど東南アジアの様々な地域で狂犬病の感染が確認されており、注意が必要です。

予防と対策

とっても怖い狂犬病、だからこそ、予防や対策は欠かせません。狂犬病の恐怖に打ち勝つためにできることをお話しましょう。
1.動物には近づかない、触らない
これは海外では鉄則です。海外で可愛い犬や猫がいたとしても、決して近づかないようにいたしましょう。コウモリなどは死んでいるように見えても、素手では決して持ったりしないようにしましょう。もしも噛み癖の有りそうな犬がいるなら、道を変えるなどし、できるだけ近づかないようにし、日傘などを向けることで万が一攻撃してきた時に防御できる姿勢をとってください。
また、もし手や肌に傷があり、その部分を感染したイヌや猫になめられただけでも感染することがあります。やはり海外ではイヌや猫には近づかない、触らない、これを徹底してください!

2.噛まれたらすぐに病院へ
犬に噛まれた! 傷口をなめられてしまった! でも落ち着いて、すぐに病院に行けば大丈夫です。発症すればほぼ確実に死にますが、噛まれたばかりで病院に行って、ワクチンを打ってもらえば大丈夫です。
自分で出来ることとして、傷口とその周辺を石鹸と流水で15分以上しっかり洗いましょう。このとき止血はしません。あればポピドンヨードで消毒(イソジン)してからできるだけ早く病院へ行きましょう。

病院では、最初のワクチン接種を0日とし、その後3日、7日、14日、30日、90日の計6回ワクチンを接種することになります。また、傷口によっては狂犬病ガンマグロブリンという血液から作れる血液分画の接種が行われます。
3.事前のワクチン接種
とくに都心部以外の農村地帯や病院から離れている地域に行かれる予定があるなら、狂犬病ワクチンの接種を考慮されるのもよいでしょう。
しかし、ワクチンを事前にしていても、海外で犬に噛まれた場合はすぐに病院に行きましょう。追加で、狂犬病ワクチンを2回接種(初日と3日日後)する必要があります。
4.海外旅行保険に絶対入る
調べると、6回のワクチンを接種するのにだいたい7万円くらいかかるようです。これはこれで犬に噛まれる並に痛いですね。海外に行く前にかならず海外旅行保険に入っておきましょう。
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今回は狂犬病についてお話させていただきました。少し怖く感じたかも知れませんが、知識はあなたを救います! ぜひぜひ正しい知識を持って、海外旅行を楽しんでください。もう一度いいます、犬に噛まれたら……

そうですね! 海外ではイヌや猫といった動物にあまり近づかないことによっても、恐ろしい狂犬病から身を守ってゆきましょう。