ベトナム語は、英語と同じように否定表現が存在しますが、さらに部分否定表現もあります。今回は、その部分否定表現を使って、「〜というわけではない」を表現する方法について説明します。
「いつも〜というわけではない」
「いつも〜というわけではない」という表現は、「không phải lúc nào cũng〜」という表現を使います。例えば、「私はいつも遅刻するわけではない」という文をベトナム語にする場合、次のように表現します。「Tôi không phải lúc nào cũng trễ.」
次に例文を使って説明します。
「彼女はいつも笑顔でいるわけではない。」
「Cô ấy không phải lúc nào cũng tươi cười.」
このパターンでは、「いつも」という表現を否定することで、常にその行動を行うわけではないという意味を表現します。
例文:
Tôi không phải lúc nào cũng uống cà phê đâu. (私はいつもコーヒーを飲むわけではない。)
Anh ta không phải lúc nào cũng trả lời email ngay. (彼はいつもすぐにメールに返信するわけではない。)
私はいつもベトナム料理を食べるわけではない。
Tôi không phải lúc nào cũng ăn món ăn Việt.
彼はいつも遅刻するわけではない。
Anh ấy không phải lúc nào cũng muộn.
私たちはいつも同じ場所で会うわけではない。
Chúng tôi không phải lúc nào cũng gặp nhau ở cùng một nơi.

「すべてが〜というわけではない」
「すべてが〜というわけではない」は、「không phải tất cả〜」という表現を使います。例えば、「すべてのベトナム料理が辛いわけではない。」という文をベトナム語にする場合、次のように表現します。「Không phải tất cả món ăn Việt đều cay.」
以下に例文を挙げて説明します。
「すべての人がお金持ちではない。」
「Không phải tất cả mọi người đều giàu.」
「すべての花が美しいわけではない。」
「Không phải tất cả hoa đều đẹp.」
例文:
Tất cả những người Nhật không thích sushi đâu. (すべての日本人が寿司が好きというわけではない。)
Tất cả những chiếc xe hơi đều không phải là những chiếc xe đắt tiền. (すべての車が高級車であるわけではない。)
「すべてが〜というわけではない」を表現する方法
すべての日本人が寿司が好きというわけではない。
Không phải tất cả người Nhật đều thích sushi.
すべての本が面白いというわけではない。
Không phải tất cả sách đều thú vị.
すべての女性がピンクが好きというわけではない。
Không phải tất cả phụ nữ đều thích màu hồng.
「だれもが〜というわけではない」
最後に、「だれもが〜というわけではない」という表現について学びましょう。「だれもが〜というわけではない」は、「không phải ai cũng〜」という表現を使います。例えば、「だれもがパンケーキが好きだというわけではない。」という文をベトナム語にする場合、次のように表現します。「Không phải ai cũng thích bánh kếp.」
次に例文を使って説明します。
「だれもが完璧ではない。」
「Không phải ai cũng hoàn hảo.」
このパターンでは、「だれもが」という表現を否定することで、全員がその状況に該当しないという意味を表現します。
例文:
Không phải ai cũng thành công được đâu. (誰もが成功するわけではない。)
Không phải ai cũng thích xem phim kinh dị đâu. (誰もがホラー映画が好きというわけではない。)
「だれもが〜というわけではない」を表現する方法
誰もが成功するわけではない。
Không phải ai cũng thành công được.
誰もが英語が話せるわけではない。
Không phải ai cũng nói được tiếng Anh.
誰もが同じ意見を持っているわけではない。
Không phải ai cũng có cùng quan điểm.
ベトナム語の部分否定 まとめ
以上のように、部分否定表現を使うことで、「〜というわけではない」をより自然な形で表現することができます。是非、ベトナム語を勉強する際に覚えてみてください。