男女のコミュニケーションには違いがある。漠然とは分かっているがどうすればいいのかわからない。そんなときにおすすめなのが『「察しない男」と「説明しない女」のモメない会話術』という本です。この基本原則は、日本人が海外で感じるすれ違いへの解決策にもなります。一緒に見てみましょう!!
今回考えさせられたのはこちらの本です。
この本の全てに同意しているわけではないものの、次の点は考えさせられました。男性的なコミュニケーションと女性的なコミュニケーションのスタイルには違いがあるということです。これはどちらがいい、悪いという問題ではなく、単なる違いであり、しかもそれはまるで外国人との多言語による会話であるほどの違いである。それで私達は、異性と話すとき、違う国の人と話すときのように、男の言語、女の言語を使い分けねばならないということです。
男は察しない
この本で取り上げられている「男タイプ」のコミュニケーションとは、
- 関係: 縦社会 優劣や組織を大切にする
- 会話: 論理的 結論というゴール
- 軸: 自分中心
- 目標: 成長願望 山登り人生
- 計画: 段取り重視
- 求めるもの: 尊敬
これらを一言でいうと男は「さっしない」。組織の上下関係や理論的な会話は得意ですが、気持ちを感じ取ったり、いろんなことを同時に行ったり、変化したりするのが苦手だということです。

女は説明しない
一方女タイプのコミュニケーションとは、
- 関係: 横社会 仲間意識や関係性を大切にする
- 会話: 感情的 気持ちの交換というゴール
- 軸: 相手中心
- 目標: 変身願望 川下り人生
- 計画: 直感重視
- 求めるもの: 愛
対する女は「説明しない」。共感力や思いやりが得意で、直感で変化にすぐ気づき、コミュニケーション力に優れます。しかし、論理的な話し方が苦手で、相手に的確に説明できず、感情的に物事を行ってしまい、自尊心が低いという欠点があります。
会話レッスン
この基本スタイルを明記すると、自分とコミュニケーションタイプが違う人とどのように会話すべきかが見えてきます。例えば……
女: ちょっとコーヒー飲みたくない?
男: うーん、僕はいいや
女: ……(休憩したいのに、どうして察してくれないの?)
これは本に載せられている例文です。これ、男性の立場ならなんとも思わないかもしれませんが、女性なら夫の返答はまずいことがすぐに分かるでしょう。女性は人の気持ちを察することができます。しかし男性は察するのが苦手、それでこんなすれ違いが生じます。
それでこのように言うとうまくいくということでした。
女: ちょっとコーヒー飲みたくない?
男: いいね。飲もうか?
女: よかった。足がつかれちゃって
男: そっか! じゃあ休憩しよう
その他にも「男語」「女語」を使いこなすための役立つ例文フレーズが364こも紹介されています。詳しくはリンクからこちらの本を読んでみてくださいね。
男タイプと女タイプ
そしてもう一つのキーポイントは、ここで言う「男」「女」とは、性別そのままではないということです。つまり必ずしもすべての男性が男的なコミュニケーションをするわけでも、すべての女性が女的なコミュニケーションをするわけでもない、という点が載せられていました。
ここで簡単に、自分の会話スタイル、コミュニケーションタイプがこの本で言う「男タイプ」か「女タイプ」かをチェックするシートが載せられています。本書でも書かれている通り、これは性格だとか心の性別だとかそういうものではありません。単なる話し方の問題です。

そうなんです。そしてここからが本題! この観点が海外生活でのコミュニケーションで役立つんです!!
日本語は「女的言語」!?
このサイトは海外生活を中心に情報を提供していますが、そんなToshiが最も興味深いと思ったのがこの図でした。
「察しない男」と「説明しない女」のモメない会話術 より引用
日本の文化自体が、世界的に見ると「女タイプ」のコミュニケーションスタイルであるということなんです。つまり私達は、海外に行ったとき、男性であっても、よりロジカルな、いわゆる「男性コミュニケーション」のスタイルを徹底させねばならないということです。
わたしToshiは男性で、日本にいたころは、思いやりよりもロジカルさを重んじるタイプだと思っていたのですが、海外に行ってみると「なんでこの人はわかってくれないんだろう」「なんで察してくれないんだろう」という不満が知らない間に募っているということがありました。日本人が海外で生活する時は、たとえ男性であっても、日本語会話は女的なコミュニケーションだと考えて、ロジック重視な話し方を努めると、外国で成功できるのかもしれませんね。

そういうことなんです!
今日は書籍から男女のコミュニケーションスタイルの違いについて見ることができました。これらはどちらが上とかしたとかいう問題ではなくて、スタイルの違い、もっと言えば言語の違いです。男女の違いは「国」の違い、会話の違いは「言語」の違いに等しい。それで、自分と違う「国」の人、異性に対しては、その「国」の「言語」を模倣して話しかけるようにしましょう。そうすれば、双方の摩擦はグッと少なくなるはずです。