この記事では、ついつい誰かにあたってしまう、イライラしてしまう、そんな怒りの感情を出さないための対処法について調べたことを忘れないようにこちらにまとめてみたいと思い書いてみました。今はストレス社会、ついつい感じてしまうイライラ、怒り。どうしてコントロールすべきなのでしょうか。そもそもなぜわたしたちは怒るのでしょうか?

おやおや、大変ですね!!
かの日本を統一した将軍徳川家康もこう述べたといいます。「怒りは敵と思え」。この言葉からも分かる通り、怒りで多くの失敗が起こります、全てが台無しになってしまうこともあります。
とくに2020年6月よりパワハラ防止法という法律がスタートしました。もしパワハラが発見されると注意が入り、それでも改善がないと企業を公表されるということです。
近年徐々に注目を集めているこの怒りの気持ちのパワーは尋常ではありません。先程は職場のパワハラについて述べましたが、職場だけでなく家族や友情をも壊してしまう、それくらいの破壊力を秘めています。感情の中でも一番強い攻撃性を持っているのが怒りです。
攻撃性がある感情
怒りは攻撃性が高く、それで他者を壊してしまうのです。ときには暴力、手が出てしまうことも。しかし手は出していなくても言葉での暴力も大きな破壊力があります。いえ、実際は身体的暴力よりも大きな力があるかもしれません。
お前はいつもそうだ! くず! 生きる価値などない!
家庭内暴力、パワハラ、人格否定、精神障害、うつ病、自殺……
また怒りは自分に向かうこともあります。自傷行為は怒りが結びついていることもあります。例えば自分の髪の毛を抜いたり、手首を切ったりする行為は自分や他者への怒りの気持ちが大きく関係し地得ることがあります。

アンガーマネジメントで生産性アップ
しかし反対に、怒りを克服し心理的に安定した環境で物事を行うと生産性が上がったという報告もあります。
有名なグーグルが2012年から16年まで 「プロジェクト・アリストテレス」という調査を行いました。このとき、職場でアンガーマネジメント、つまり怒りを克服する指導を行ってみたようです。その結果、心理的安定性が保たれている職場は圧倒的に生産性が向上するというデータが出ました。
自己開示、自己表現、自己認識ができる環境、つまり自分はここにいてもいいんだと思える職場では、圧倒的に生産性を伸ばす事ができると言われています。
怒りは弱いものへ伝染する
このことからも、怒りをコントロールすることはとても重要です。では、特に誰が怒りへのセルフコントロールを身につける必要があるでしょうか。それは特に、
組織のリーダーです。
なぜなら、怒りは弱いものへ弱いものへと伝染する性質があるからです。
例えば上司が部下に怒るとします。部下はその上司の前では怒りません。しかし、その部下の下の部下に起こります。今度はその怒られた部下が家に帰って妻に怒ります。妻はイライラを娘にぶつけます。娘は弟に怒りをぶつけます。弟は学校のいじめられっ子に八つ当たりします。
このように怒りというのは、組織の枠を超えて、弱いものへ弱いものへと伝染していってしまうのです。
つまり、組織の中で大きくても、小さくても、何かを任されているあなた、
上司であるあなた、父親であるあなた、母親であるあなた、
あなたに必要なのが、アンガーマネージメントなんです。リーダーはアンガーマネジメントを肝に銘じる必要があります。関わる組織だけでなく関わらない組織にも影響してしまうからです。
だからこそ、日本のトップだった徳川家康は怒りのセルフコントロールを肝に銘じたのでしょう。

怒りはマネジメントできる
怒りの感情とは、他者によって引き起こされるのではありません。怒りは自分が生み出しているものです。それゆえに、自分でコントロールできます。
でも、あいつが怒らせるようなことするから と思うもの。しかしこれは、自分が反射的にそうなってしまっているだけなんです。だからこそ、怒りのコントロール力を鍛えることが可能なのです。
怒りはどう生まれるのか
怒りには感じるメカニズムがあります。しかも原因はすべて自分にあります。
1. 信念「~すべき」
自分が、常識 当然 当たり前 と考えていることに対して、相手が違う行動をとってときに、しれが怒りに変わってしまいます。
例えば、年下は年上に敬語を使うべきだ、これは常識だと思っているとします。もちろん自分はちゃんと目上の人にはきちんと敬語を使っています。そんなとき年下の後輩がなかなか敬語を使わない。ありえないよ、考えられないよ……イライラしてしまいます。
ここで、
常識、 当然、 当たり前、 普通は……
この言葉は黄色信号。この言葉を発するということは、個人差があるという考えがなくなってしまっているということです。
例えば先程の年齢とか先輩後輩の話だって、欧米では常識というわけではありません。20歳くらい上でもフランクに話している人達を見かけます。このように、常識というものは単に自分の味方であり、考え方には個人差があるのです。

考えられない、ありえないという言葉が出たとき「これ自分の思い込みじゃないか」と思う訓練をする必要があるのです。
このように、自分が常識だと思いこんでいることをコアビリーフというようです。これはコアビリーフの問題だとわかるようになることが怒りのコントロールには必要です。
2. 防衛感情
家族を悪く言われた!
故郷を悪く言われた!
自分が大事にしてきたものを傷つけられた!
プライドを傷つけられた!
守りたい!!
このように、自分や自分が大切にするものを守ろうとするときにも怒りを感じます。
このとき大事なのは、怒りというものだけで捉えないということです。
怒りは実は二次感情です。なにか一つ目の感情があって、2つめに怒りという感情が出てきます。ではまずどんな感情が隠れているのでしょうか?
悲しみ 困惑 虚しさ
家族を悪く言われて悲しいな → 怒る
話聞いてくれてない、虚しい → 怒る
僕何もやってないのに悪者扱い 困惑 → 怒り

このように、一次感情の防衛のために怒りがあらわれます。それで一次感情にフォーカスを当ててみましょう。
はらがたつな、あれ、なんででだろう そっか、悲しいんだ
このように一次感情を理解できたら次にふさわしい行動がとれます。
悲しいんだなと思えばリクエストできます。
機能指示したことなんでこいつやってないんだ! いや、なんで怒っているんだ? まだ仕事が終わってないから困惑しているんだ。それで、次からはしっかり指示を聞いてほしいと思っている。よし、そのことをリクエストしよう。
このように一次感情を考えれば、無駄なダメージを相手にも自分にも与えずに解決できますね。
甘えてはいけない
しかし問題は、アンガーマネージメントには手間がかかります。怒っちゃったらそれでスッキリしそうなものですよね。手間がかかる、それで省いてしまうのです。
そして怒りは近い存在にこそ強く出ます。初対面の人にはあまり怒りらないもの。しかし、部下とか、妻とか、子供に、自分が長く接する人にこそ出てしまいます。これ、甘えてしまう からなんです。これくらい怒ってもリカバーできるだろう。毎日いて分かってくれそうなのになんで分かってくれないの。これ、気の許せる相手への甘えです。
怒りは甘えです。怒りを発露するのはあなた、そしてあなたは怒りを発露していい立場でない、そして怒りは手間を掛ければ方向を変えられるのです。そして、トレーニングすれば怒りにくい体になります。よくストレッチすると太りにくい体になるといいますよね。同じように、怒りにくい体を作りましょう。
そして起こりにくい体を作るトレーニングには大きく分けて2種類あります。とっさの対処法と長期的な改善法です。

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怒りの感情をコントロールする6つの方法【アンガーマネジメント】
私達は生活はストレス社会、そして海外ではイライラの連続、しかし怒りは自分にも他人にも害をもたらしてしまいます。どうすれば、安定した心で毎日を過ごせるでしょうか? 6つの対処法を考えてみましょう。
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それでは、このシリーズの続く記事では、そんな怒りをコントロールするトレーニングを書き留めたいと思います!