感性が豊か、でもストレスを強く感じてしまう繊細な気質、それが「HSP」です。「わたしってHSPなのかな?」そんな疑問にお答えするHSPチェックリストをみてみましょう。

誰かに相談しても「気にしなくてもいいんじゃない?」「なんでそんなに気になるの?」と不思議そうな顔をされる。でもあなたは気づいてしまいます。相手のちょっとした仕草や様子、そこにこもっている空気、エアコンのかすかな音、仕事の改善点に……
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HSPってなに? 気が付きすぎて辛い? 特徴、対処、接し方について調べてみた
最近、「HSP」という言葉を見たり聞いたりしたことがあるのではないでしょうか。このHSPという言葉を理解すると、あなたの会社での人間関係や友達関係で本当に有利に働くかも知れません。反対にHSPの知識がないと、知らない間に誰かを傷つけてしまうかもしれませんよ。今日はそんなHSPという言葉について考えてみたいと思います。
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アメリカの心理学者、エレイン・アーロン博士が行った調査によって「生まれつき繊細な人」が5人に1人の割合で存在することがわかりました。博士はそのような人たちの繊細な気質を「ハイリー・センシティブ・パーソン」「HSP」と名付けました。
さて、これは性格ではなく、「気質」であるというのがポイントです。「背が低い」人が背を伸ばすのは難しいですね。それと同じように、気質は基本的に変わるものではありません。その繊細な気質とどう付き合っていくかということにスポットを当てる必要があるのです。
海外生活で繊細に!?
このサイトでは、おもに海外生活について取り上げていますが、日本では特に自分は繊細だと思っていなかったのに、海外生活が始まった途端、人間関係にものすごく疲れたり、ヒステリックになったりしてしまうということがよくあります。私もそうでした。
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外国生活に潜むストレス!カルチャーハックでメンタルヘルスケア
この記事では、海外で私達が受けるストレス、そしてその対処法を少しづつシェアするために用意されたカテゴリー「カルチャーハック」についてご紹介します。
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これは、海外でストレスとなる状況が増えた結果、体が警戒モードになってしまうからだと思われます。上の記事でも海外で押し寄せてくる不安の要素を取り上げました。これらの敵が一気に来るのです、敏感に自分を守ろうとして以前より繊細になってしまうのです。
それで、もしかするとあなたも、日本では経験したことのないような心の動きを海外生活で感じている一人かもしれません。人との関係に疲れを感じていたり、交差点のクラクションの音や街の空気のホコリにまいってしまっていたりするなら、この記事の情報は一読に値します!!

それでこの記事では、エレイン・アーロン博士によるHSP自己テストを見てみたいと思います。
繊細さん診断テスト
- 自分を取り巻く環境の微妙な変化によく気づくほうだ
- 他人の気分に左右される
- 痛みにとても敏感である
- 忙しい日々を過ごすと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所に引きこもりたくなる
- カフェインに敏感に反応する
- 明るい光や、強い匂い、ザラザラした生地、サイレンの音などに圧倒されやすい
- 豊かな想像力を持ち、空想にふけりやすい
- 騒音に悩まされやすい
- 美術や音楽に深く心動かされる
- とても良心的である
- すごくびっくりする(仰天する)
- 短期的にたくさんのことをしなければならないとき、混乱してしまう
- 人が何かで不快な思いをしているとき、どうすれば快適になるかすぐに気づく(例えば電灯の明るさを調整したり、席を替えたりなど)
- 一度にたくさんのことを頼まれるのが嫌だ
- ミスをしたりものを忘れたりしないよういつも気をつける
- 暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
- あまりにもたくさんのことが自分の周りで起きていると、不快になる神経が高ぶる
- 空腹になると集中できないとか気分が悪くなると言った強い反応が起こる
- 生活に変化があると混乱する
- デリケートな香りや味、音、音楽を好む
- 動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
- 仕事をするとき、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
- 子供の頃、親や教師は自分のことを「敏感だ」とか「内気だ」と思っていた。
講談社「ささいなことでもすぐに「動揺」してしまうあなたへ」より
以上の質問に12個以上「はい」と答えたあなたは、HSPである可能性が高いということです。また、12個に到達しなくても、その度合が極度に高いならHSPかもしれないということでした。
そしてここからは私の経験上のお話なのですが、わたしの場合、日本ではそうでもなかったのに、海外に行くとチェック項目をゆうに12個こえてしまうという経験をいたしました。それで、日本ではとりわけ自分は敏感だとは思っていなかったあなたも、海外でストレスとなるものが増えた結果、体が警戒モードになり、HSPのような気質になってしまうということがあるかもしれません。

HSPを強みに!!

このチェックリストであなたがHSPだとわかったとしても、心配したり落ち込んだりする必要はありません。この繊細な気質、HSPは病気ではありません。うつ病とか自律神経失調症と言った病気とは違い、「気質」です。背かが高い、低いと同じようにあなたの個性です。
先程もお伝えしたとおり、性格ではなく気質です。また、この気質は使いようによっては長所となることもあるんです。
己を知れば敵なし! あなたは今ひとつの自分を知ることができました! それで、上手に繊細な気質と付き合い、良い点を発揮できるように、あなたに会う環境づくりをしてゆきましょう!
このサイトではそのようなHSP、繊細に感じてしまう気質と上手に付き合う方法についても研究しています。これらの記事を通してあなたも繊細さを強みとしていくことができますように!!