海外でクレジットカードを使う際には、いくつかの手数料がかかる場合があります。海外旅行中にクレジットカードを使用する場合、通貨換算手数料や海外利用手数料、ATM手数料、キャッシング手数料など、様々な手数料がかかることがあります。
通貨換算手数料
海外でクレジットカードを使用する場合、現地通貨での支払いが必要です。そのため、カード会社が為替レートに基づいて、日本円から現地通貨に換算する手数料がかかります。この手数料は、通常、購入金額の1〜3%程度となっています。
例1: 通貨換算手数料
海外のレストランで、現地通貨で100ドル分の食事をした場合、カード会社が為替レートに基づいて日本円に換算し、手数料として2ドル(2%)がかかるとします。その場合、クレジットカードの請求額は102ドルになります。

海外利用手数料
クレジットカードを海外で使用する場合、海外利用手数料が発生することがあります。この手数料は、カード会社が海外の加盟店からの取引に対して課す手数料で、一般的には購入金額の1〜3%程度となっています。ただし、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードの場合は、海外利用手数料が免除される場合があります。
例2: 海外利用手数料
海外のショッピングモールで、現地通貨で50ドル分の買い物をした場合、カード会社が海外利用手数料として1ドル(2%)を課したとします。その場合、クレジットカードの請求額は51ドルになります。
ATM手数料
海外旅行中に現地通貨を引き出す場合、クレジットカードを利用することができます。しかし、ATM手数料が発生することがあります。この手数料は、カード会社やATMの種類によって異なりますが、一般的には2〜5%程度となっています。また、現地の銀行でも手数料を取られることがあります。
例3: ATM手数料
海外旅行中に、現地の銀行で現地通貨を引き出した場合、クレジットカード会社がATM手数料として3ドル(3%)を課したとします。その場合、現地通貨の引き出し金額が100ドルだった場合、クレジットカードの請求額は103ドルになります。
キャッシング手数料
海外旅行中にクレジットカードを利用して現金を引き出す場合、キャッシング手数料が発生することがあります。この手数料は、カード会社によって異なりますが、一般的には購入金額の1〜3%程度となっています。
例4: キャッシング手数料
海外旅行中に、クレジットカードを利用して現金を引き出した場合、キャッシング手数料として2ドル(2%)を課したとします。その場合、現金引き出し金額が50ドルだった場合、クレジットカードの請求額は51ドルになります。
クレジットカード活用法
上記の手数料は、クレジットカード会社やカードの種類によって異なるため、利用する前に契約書やカード会社のホームページ等で確認することが重要です。また、海外旅行中に使用するクレジットカードを事前に複数枚持っておくこともおすすめです。これにより、異なる手数料がかかるカードを利用することができるため、手数料を節約することができます。
さらに、海外旅行前にクレジットカード会社に連絡して、旅行中の使用予定を伝えることも重要です。海外での使用が急に増えると、カード会社が不正利用の可能性が高いと判断し、カードの使用を制限する場合があります。そのため、予め旅行の予定を伝えておくことで、不正利用の防止策を取ることができます。
最後に、海外旅行中にクレジットカードを利用する際には、セキュリティにも十分注意することが必要です。カード番号の盗難や不正利用を防ぐため、カード会社が提供するセキュリティサービスを利用することや、カード番号を記載したメモを持ち歩かないようにすることが重要です。また、カードの使用履歴を確認し、不正利用がないか定期的にチェックすることも大切です。