小説を書く。なんだか難しくて凡人の私達には難しそう……でも、コツを掴めば短い小説なら書くことができるんです! 今回はとても短い小説である「超ショートショート」の書き方を調べてみました。

本好きのあなたなら共感してくれるのではないでしょうか。自分の頭の中に何やらいいアイデアがある、これを文章にして自分で小説を書いてみることができないものか。
それで小説ってどうすれば掛けるようになれるのかをインターネットで調べてみました。
おしながき
ショートショート と 超ショートショート
まずはじめから長い小説を書くには体力や時間が必要ですので、まずは短い小説を書いてみましょう。短編小説よりも短い小説を「ショートショート」といいます。そしてそのショートショートよりも短い小説を「超ショートショート」というようです。それくらいショートかというと……
- ショートショート
原稿用紙20枚以下
新鮮なアイデア、完全な筋書き、意外な結末の3つの条件を満たす - 超ショートショート
原稿用紙1~3枚程度
新鮮なアイデア、完全な筋書き、意外な結末の3つの条件を満たす
今回挑戦するのはこの「超ショートショート」です。

超ショートショートの書き方
サイトいわく、慣れれば40分で超ショートショートが作れるらしいです。その作り方とは……
1. 何でも思いつく名詞を20個書く
雪 こたつ 猫 パソコン 電気 机 椅子 魚 マウス 財布 ……
このように目に入ったもの、頭に浮かんだものを何でもかんでもとりあえず20個書き出しましょう。
2.名詞から思いつくことを書く
先程書いた名詞の中から一つを選び、その言葉から思いつくことを書きます。
例えば……
- 「雪」なら、「つめたい」「白い」「きれい」などです
- 「こたつ」なら、「ぽかぽか」「机の一種」「みかん」
- 「猫」なら「かわいい」「けむくじゃら」
こんな感じで名詞から思いつくことを書きましょう。
3. 不思議な言葉を作る
先ほど考えました。
「雪」:「つめたい」「白い」「きれい」
「こたつ」:「ぽかぽか」「机の一種」「みかん」
「猫」:「かわいい」「けむくじゃら」
このような名詞と名詞から思いつく言葉がでてきました。これをシャッフルして不思議な言葉を作りましょう。たとえば……
- 「毛むくじゃらの雪」
- 「冷たいこたつ」
- 「ポカポカの猫」
このように、不思議な言葉を作っていきましょう。
4. 不思議な言葉から想像を広げていく
では先ほど考えた不思議な言葉がどんなものか想像を広げてみましょう。ここで大切なのは「こうしたほうがいい」とか「こうでなければならない」といった既存概念や制限を捨てて、自分の想像のままに自由に書いていくことです。
このように問いかけましょう
- 「それはどんなものですか」
- 「それはどこで、どんなとき、どんな良いことがありますか?」
- 「それはどこで、どんなとき、どんな悪いことがありますか?」
- 「ほかにどんなことがありますか?」
戸惑うかもしれません。しかし、「どんなものだろう?」「ああでもないこうでもない」と頭をフル回転させて自分に問いかけてみてください。正解はありません。自分の想像力を試してみましょう。
例えば「毛むくじゃらの雪」だったら
- それは毛がいっぱいはえた雪です。
- その雪で雪だるまを作るとふわふわの毛に覆われた雪だるまができます。
- その雪が体につくと自分も毛むくじゃらになります。
こんなふうに想像を広げていきます。
5. 想像したことを短い物語にまとめる
これまで書いた内容を都合の良いものだけを取捨選択せてまとめましょう。これで「超ショートショート」の完成です!!
例えば、「毛むくじゃらの雪」奈良このように超ショートショートをかけるかもしれません。
毛むくじゃらの雪
「明日は、東京、神奈川に毛むくじゃらの雪警報が出ています。外出は控えましょう」
天気予報で警報が出た。今日は学校が休みだ。
「今日は毛むくじゃらの雪がふるから、絶対外に出たらいけませんよ!」
お母さんにそう言われた。
「毛むくじゃらの雪って何?」
「毛むくじゃらの雪は毛むくじゃらの雪よ! いいから、外には絶対でないこと!」
「なんで?」
「毛むくじゃらの雪だからよ! 」
僕はまどから外を見た。雪が降り出した。雪が降っているのに外に出て遊ばないなんて、子供の法律違反だ。そんなことしたら牢屋に入れられてしまう。
お母さんはいま、車で買い物に行った。いまだ! 僕は外に飛び出した。雪が降り積もっている。あれ、ほんとうだ、この雪、いつもの雪じゃない。たくさん小さな毛が生えているんだ。何に似ているかな、そうだ、まるで白猫の毛のような毛が雪についているんだ。これは面白い。
僕は毛むくじゃらの毛をたくさん集めて、大きな雪だるまを作った。雪だるまは毛むくじゃらだ。まるでしろくまみたいだ。これは面白い!
そうだ、妹を呼んで一緒に雪合戦をしよう。そう思って家に戻って妹の部屋に行った。
「ねえねん、雪合戦しようよ!」
「……え、」
「どうしたの?」
「きゃー何! この毛むくじゃら!」
妹は僕を見てびっくりした顔だ
「もしかして、お兄ちゃん?」
「当たり前だよ!」
今度は妹はケラケラ笑い出した。
「おにいちゃん。まるで雪男みたいになってるよ!」
僕はびっくりした。すぐに鏡を見た。そしたら、まるで白いおさるの子供みたいなやつがそこにいた。顔全体から白くてふわふわした毛が生えていた!
これはどういうことだ!!
そのとき、お母さんが帰ってきた。
「おかあさん!」
「どうしたの?まあ、もしかして外で遊んだでしょ!」
「うん」
「あれだけだめって言ったでしょ!」
「ごめん、ごめんよ!!」
おかあさんは脱毛テープをもってきて僕の顔に生えた白い毛むくじゃらをくっつけては引っ張ってくっつけてはひっぱってしてくれた。ピリピリ痛かったけど僕は男の子だ。泣かなかった。
「さあ、これで毛むくじゃらはとれたわ」
お母さんは僕に鏡を渡した。僕の顔は毛が沢山抜かれた真っ赤になっていた。もう毛むくじゃらの雪は懲り懲りだ。
気がついたら太陽が登っていた。毛むくじゃらの雪は溶けてどこかに溶けてしまっていた。
超ショートショートをショートショートにする
ここまででももういいくらいなのですが、次なる高みとしてショートショートにしてみることができるかもしれません。そのためにできることは……
設定を考える
「主人公は?」「他の登場人物は?」「どこで起こった?」「いつ起こった?」というような物語の前提となる要素を書き始める前に予め決めておきましょう
物語の筋を考える
プロット と呼ばれるもので、物語が始まってから終わるまで、どのような展開をたどっていくか、大体の構成を事前に決めておくことができます。
超ショートショートになれたら、だんだん長めの小説も書いていきたいですね。

この方法、案外すごいですよね。私も、クオリティーはどうであれ、小説を書くことができてしまいました!
コロナで自粛が続く中、あなたもおうちで小説を書いてみるのはいかがでしょうか?