ベトナムの歴史

ベトナムの歴史 その4:ASEANの歴史とベトナムのアセアン加入

この記事では、ベトナムで仕事をする上で欠かせないベトナムの歴史である「ASEAN(東南アジア諸国連合)」の歴史についてかんたんにご説明させていただきます。東南アジアに住むなら必ずぶち当たる言葉ですね。ベトナムで仕事をしたり生活したりするときに役立つ歴史の事実です。

メモ

※このページの目的は、特定の政治的意見に賛同、反対を表明することではなく、あくまで歴史的事実をお伝えすることです。当サイトは政治的ないかなる主義主張に関してその良し悪しを意見する立場にはないと考えています。この記事内で政治的主義に関する簡単な説明が含まれますが、これはあくまで歴史上の事実を伝える目的であり、記事執筆者の政治的意見を示すものでは決してありません。当サイトは政治的意見に厳正中立を保ちます。

ASEAN もともとは政治的な連合

前に出した記事でも取り上げました。

ベトナムの歴史その2 ~ベトナム戦争 東西冷戦の渦の中に~

この記事では、ベトナムで仕事をする上で欠かせないベトナム現代史である「ベトナム戦争」についてかんたんにご説明したいと思います

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アメリカを中心としたみんな自由に商売しましょうという資本主義という考え方の国と、

ソ連中心、みんなが平等になるために国がすべての経済活動を管理しましょうという共産主義の考えの国との間で敵対関係があったということでした。

共産主義、つまりみんな平等なパラダイスみたいな国を作ろうという考えですが、みんなが平等にになるためにはお金持ちや頭のいい人がいると全く平らにはなりません。それで、お金持ちや知識人たちへの弾圧が始まります。これを革命とよぶんでしたね。

もしも自分たちの国で共産主義が広まったら、自分たちの国でも殺し合いが始まるかもしれない、アメリカを中心とした資本主義の国はなんとかして共産主義勢力を押し留めたいと思います。

共産主義の防波堤

さてさてこのASEANは、前回紹介したベトナム戦争が始まったころに結成されます。

タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン

この5カ国で始まりました。なぜ結成された? これも資本主義と共産主義の攻防が理由でした。ベトナム戦争の時代にアメリカだけでなく、タイやマレーシアなどの資本主義の国は、共産主義が広がるのを恐れたので、資本主義の仲間の国を固めて防波堤を作ろうとしました。こうして1967年にタイ、マレーシア、インドネシア―フィリピン、シンガポールの5カ国で「東南アジア諸国連合(ASEAN)」ができました。資本主義国のグループなので、共産主義の国のベトナムはこのとき入っていません。

ベトナム 実質資本主義に

少し時が経て、前回の記事の時代に突入します

ベトナムの歴史その3:ドイモイ政策~改革開放と社会主義市場経済~

この記事では、ベトナムの現在を知る上で欠かせない「ドイモイ政策」について考えてみたいと思います。ベトナムに暮らしていると必ず耳にするのがこのドイモイ政策。日本の社会の授業でも勉強しますが、実際なにかのかはわからないことが多いと思います。しかしこのドイモイ政策は、ベトナムを今の姿にした一つに大きな節目となりました。

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共産主義の現実は、経済伸び悩み問題がつきまとうということでした。ソ連はバラバラに崩壊してしまいます。そんな中、中国は、「政治は共産党が1党で執り行うけど、経済は資本主義で自由にやっていいですよ」というシステムを作り上げます。これを「改革開放」政策といい、このようなシステムを社会主義市場経済といいましたね。ベトナムもそれにならい、「ドイモイ政策」という政策を行いました。

ちょうどそのころ、ASEANが政治的な連携から経済的な結びつきに変化していきます。みんなで頑張って経済成長していこうというグループになっていきます。そんな中先程も考えたとおり、ベトナムはドイモイ政策によって、経済的には資本主義国のような国になりました。それで、「もうベトナムも資本主義と同じようなものだから、ASEANに入ってもいいんじゃない?」という感じで1995年にASEANに加入することになります。

ジピティー先生
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政治的連合から経済協力へ

このような形で現在東南アジアの10カ国がASEANに加盟しています。


外務省 より

政治色が薄まって、合体できた東南アジア。じゃあ次何していこうかということで、舵を切り替えて経済的な協力関係を行う連合になっていきます。

経済的な連合になったことには、日本の影響もあったようです。その頃日本は、合成ゴムが作れるようになりました。かたや東南アジアは天然ゴムの生産で設けていました。天然ゴムというのは、ゴムの木をピッと切るとそこから樹液が出てきて、それを固めたらゴムになるというやつです。それを工場で作れるようになった日本、工場で作ったゴムをバンバン世界中に売るようになります。これでは天然ゴムが売れなくなってしまいます。講義しようにも日本は聞いてくれません。

そんな時、ASEANの軍団で日本に抗議しました。10カ国もの国で言われると流石に力があって日本は譲歩します。ここから、経済的な連携って大事だとわかり、東南アジアの経済的な連携を強めることにつながっていきました。

現在ASEANでは、加盟国で輸入のときにかけられる税金である関税をなくしたり、移動するときにパスポートだけでビザは免除されるようにしたりと経済協力が進んでいます。

この記事では、ベトナムで仕事をする上で欠かせないベトナム現代史である「ASEAN(東南アジア諸国連合)」の歴史についてかんたんにご説明させていただきました。ベトナムで仕事をしたり生活したりするときに役立つ歴史の事実です。

メモ

※このページの目的は、特定の政治的意見に賛同、反対を表明することではなく、あくまで歴史的事実をお伝えすることです。当サイトは政治的ないかなる主義主張に関してその良し悪しを意見する立場にはないと考えています。この記事内で政治的主義に関する簡単な説明が含まれますが、これはあくまで歴史上の事実を伝える目的であり、記事執筆者の政治的意見を示すものでは決してありません。当サイトは政治的意見に厳正中立を保ちます。

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  • この記事を書いた人

俊教授

言語、文化、アイデンティティ、未来を越えた夢の実現を願う仲間たちとともに台湾高雄で海外移住の研究を行っています。

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