日本、韓国、そしてベトナム、東アジアや東南アジアの国々に大きな影響を与えたのが中国の歴史です。アジアで生活する上で、中国の歴史は文化や習慣を理解するのに大いに役立ちます。特にベトナムは、2000年の歴史の中で1000年間(秦王朝から唐王朝まで)も中国の一部として過ごしてきました。それで、中国の4000年の歴史を約30分で足早にたどってみましょう。
00:00 中国史を知るメリット
02:19 中国の歴史の特徴
05:41 殷から春秋戦国時代
10:20 秦から漢まで(ベトナムの中国千年支配始まる)
20:14 三国時代から唐まで(唐の時代の末期ベトナムは独立)
26:24 元 明 清
中国史の特徴 皇帝ワントップ体制
中国史の特徴: 英雄、ヒーローをもって統治皇帝ワントップ体制で統治
他の場所と一線を画す特徴
インド : ルールで統治。カースト制度 階級制度で民をコントロール
イスラム: 宗教で統治 宗教で民をコントロール
ヨーロッパ: 皇帝VS教皇 宗教と英雄で入れ替わり
ルール、英雄、宗教、何を中心に置くかで統治の仕方は様変わり

黄河文明と長江文明
北は寒くて乾燥。小麦が主食。
南は暖かくて湿潤。米が主食
殷 (いん) / 商 ( 中 Shāng / 越 Thương)
夏桀殷紂 かけついんちゅう (中: 桀纣 jié zhòu)
「桀王けつおうJié wáng」「紂王(ちゅうおう Zhòu Wáng)」 二大暴君
紂王: 優秀な王だったが、妲己(だっき Dá jǐ)という絶世の美女に溺れてしまい失脚します
紂← 悪口のあだ名
酒池肉林(しゅちにくりん jiǔ chí ròu lín): 金に物を言わせた馬鹿騒ぎ
周(しゅう / 中 Zhōu / 越 Chu)
殷をたおす
しかし、結局女に溺れて潰れる
春秋戦国時代(しゅんじゅうせんごくじだい)
(中 Chūnqiū zhànguó / 越 Xuân Thu Chiến Quốc)
乱世
このあとの中国の歴史でも、でかい王朝のあとは乱世、王朝、乱世でサンドイッチ状態で
乱世でものすごい数の国→7つ 戦国の七雄
一番西側にあった田舎の国「秦」が中華統一
秦(しん/中 Qín/越 Tần)
秦の王「政」、中国を統一したあと自分の名を「始皇帝(しこうてい)」と改める
皇帝:「皇」と「帝」という言葉を合体
王: 一国のリーダー
皇帝: 王たちを支配するもの。たくさんの国を支配するもの
始皇帝(しこうてい/ Qínshǐhuáng / Tần Thủy Hoàng)
孔子(こうし/Kǒngzǐ / Khổng Tử) 儒教(じゅきょう/ Rújiào /nho giáo)
戦国時代で 王様たちは、どうすれば良い国にできるのかアドバイスがほしい→たくさんコンサル
諸子百家(しょしひゃっか Zhū zǐ bǎi jiā)
孔子は「儒教」という学問を作る
戦いとか暴力とかじゃなくて、上のものを敬う、徳を積むということで良い国を作りましょう
→ 「年功序列」「先輩後輩」
焚書坑儒(ふんじょこうじゅ Fén shū kēng rú)
始皇帝は中国を統一したあと、儒教ではなく法家をとる
法家: 良い法律や制度重視
儒教に対して弾圧を加える
焚書:儒教の本を火で焼く 「坑儒」:儒教家を穴に埋める
始皇帝は敵の侵入を防ぐために万里の長城を作る
急激に国のシステムを変え、反乱が生じすぐに秦は滅びる
漢(かん 中Hàn 越Hán)
「漢」は漢字の漢、漢民族の漢。中国の繁栄の最初
漢は栄に栄えてローマ帝国とも戦いをする
シルクロードによる貿易によってものすごく栄える
最初の「前漢」は途中で一回フェードアウトして「新」という国ができるがまた持ち直して「後漢」となり長きに渡り繁栄を極める
劉邦(りゅうほう Liú Bāng )
漢を作った
秦がボロボロのときに反乱軍ができたのだが、その中の有力候補
反乱軍には項羽という人がいて、最初は項羽のほうが上、力も頭もすごくて、しかも身分も上
劉邦はスペックはかなわないのですが、人望がものすごい男
劉邦と項羽は最後に戦う
四面楚歌(しめんそか sì miàn chǔ gē)
劉邦の国は漢、項羽の国は「楚」
最後劉邦は項羽を追い詰める
劉邦は、項羽を取り囲んだ自分の兵士に、項羽の故郷の歌、「楚」の歌を歌わせる
心理的ダメージを受けた項羽は敗北
劉邦は、秦の急激な国造りではなく、国を分割して、地方は地方で自由な統治ができるようにして反乱が起きにくい国造りをする
宦官 と漢の滅び
漢でできた恐るべき制度
役人たちの中から、皇帝の側近にしてやるから、その代わり去勢させるという人材が生み出された
これほどの犠牲を払っている宦官たちの出世欲、権力欲は半端ではない
ライバルをすべて倒して、宦官だけがコントロールする制度を作り、皇帝に甘い言葉を言ってとりいって、国の全権力を支配するようになる
漢が滅びる
三国時代(さんごくじだい 中Sānguó 越TamQuốc)
乱世がはじまる
曹操(そうそうCáocāo TàoTháo)
劉備(りゅうび, liúbèi Lưu Bị,)
孫権(そんけん, sūnquán, Tôn Quyền)
魏(ぎ) 蜀(しょく) 呉(ご)
蜀汉Shǔhàn 曹魏 cáowèi 孙吴 sūn wú
三国で戦ううちみな疲れる、最後は曹操の国、魏の軍師 司馬懿(しばいSīmǎ Yì)とその一族が国を掠め取る
晋(しん Jìn Tấn)
魏の皇帝から皇帝の座を渡すようにさせることで、司馬炎が皇帝になる
三国時代の乱世で、戦争に次ぐ戦争、内乱に次ぐ内乱で人口は減少
周りから異民族が万里の長城を乗り越えて攻撃
五胡十六国(ごこじゅうろっこく Wǔ hú shíliù guó)
5つの異民族が16個の国を作った
異民族によって「北魏」というしっかりめの国まで作られる
南北朝(なんぼくちょう Nánběicháo)
北は異民族の国である「北魏」、南は漢民族の国
南のほうが気候がいい。暖かくて湿潤で、米の栽培
随(ずい 中Suí 越Tùy)
文帝は異民族を蹴散らして中国を統一
秦の始皇帝の再来のような中央集権制度、良いルール
均田制: 田んぼをみんなに分けて、働いて得た利益の何%かを国に貢ぐ
テストで役人。科挙(かきょ)
次の代の煬帝という皇帝は暴君
長江と黄河をつないで運河を作ろう! → 予算オーバー
異民族を攻めよう! → ボロボロ
随は滅びる
唐(とう Táng Đường)
唐の李世民 Lǐshìmínという皇帝は優秀
貞観政要(じょうがんせいよう Zhēnguàn zhèngyào)←暴君にならないための研究 三百年続く
「律令制」: 律は「法律」、令は「罰」
唐のシステムがあまりにも良かったので、日本は遣唐使を遣わして学びに行かせた
均田制のなかでも勝手に田んぼを売り買いする人が現れる
パワーバランスが崩れて唐は滅び
五代十国(ごだいじっこく中 Wǔdài shí guó )
乱世の中で異民族が攻める
遼とか金とか言う異民族の国がやってくる
宋(そう Sòng Tống)
面白いのが、漢民族の国である「宋」は異民族に武力で対抗するのではなく、お金を渡そうとする
元(げん Yuán Nguyên)
チンギス・ハンはすべてを飲み込み大帝国を築く
ロシアからドイツまで
チンギス・ハンは子どもたちに領土を分割。「元」というのはあくまでチンギス・ハンの子孫の一人であるクビライ・ハンが収めている地域の名前
元の権力者はすべてのものに勝利し、最後に彼らが恐れたのが「死」
死への恐怖からチベット仏教にすがり、豪華な寺を建てて、宗教にガンガン寄付して財政崩壊、元は弱体化
明(みん Míng Minh)
漢民族の男で朱元璋(しゅげんしょう Zhūyuánzhāng)
朱元璋はもともとホームレスでした。しかし出世に次ぐ出世で中国の皇帝となる
明の出来事: 万里の長城を改修、元号、皇帝の周りに秘書官をつけそれを内閣と呼ぶ
「金」の異民族の人たちががもう一度攻め、金は乗っ取りに成功します。
清(しん Qīng Thanh)
「辮髪(べんぱつ)」
チャイナドレス
清はなんと6人もの名君を生んだ
最優秀の皇帝が「康煕帝(こうきてい Kāngxī dì)」
とにかく勉強が好き。しかも民に対して減税を何度も行い、その中でコントロールする
イギリスの到来
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